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【ツイート増加】緊張感が続くからこそ考えたい 防空壕の基礎知識
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北朝鮮は16日の日本時間早朝、ミサイルの発射に失敗しました。この時間、寝ていた人も多く、朝起きてニュースを見て驚いたという人も少なくないでしょう。

いつ発射されるかわからないミサイルの恐怖に、Twitter上では「防空壕」に関するツイートも散見されます。防空壕を掘ろうと考える人や、いざという時に防空壕に逃げ込もうという人もいるようですが、そもそも防空壕は、どの程度の防御をはたしてくれるものでしょうか?

●防空壕を自宅に掘ることはOKなの?

まず、気になったのは防空壕を新たに掘ること。地下には電気やガスなど、様々な配管がありそうだけど、防空壕を新たに掘り起こしても法律的には何か問題はないものなのでしょうか? 調べてみると、自分の所有する土地であれば問題はないようですが、規模にもよるようです。

原則として、土地所有権には上限があり、上空は建造物の高さ+300m(航空法)、地下40m(大深度地下法)となっています。また、横に掘り進める面積が大きくなると、中規模開発条例にも抵触する恐れがあり、現代の法律の下は、下にも横にも“大きく”掘り進めることは難しいようです。

ちなみに、それなりの大きさであっても掘った場合、その後その土地を売り払う際には、きちんと後で埋め戻さず、相手にも伝えなかったことから裁判になった例もあるそう。というのも、その土地を利用する際に防空壕を埋め戻すためには費用が掛かります。過去に東京地方裁判所で行われた裁判では、飼い主に対して埋め戻し工事費用として約130万円の賠償請求が認められました。
防空壕
 

●空襲を体験した人たちの防空壕の記憶

もうひとつ、気になるのは防空壕の防御力について。というのも、防空壕にいれば安全とは限らないから。東京大空襲では、10カ月の間、100回以上の空襲にみまわれ、尊い命が犠牲となりました。当時の建築物は木造が多いことから、延焼することを目的とした焼夷弾によって、東京の下町は火の海になったといいます。その時、防空壕に逃げ込んだ人たちのなかには、熱によって防空壕の中で蒸し焼きとなり、そのまま亡くなった人も多いのです。一時的な爆風をしのぐ効果はあっても、その後一帯を襲う熱や炎を守る力はありません。

また、当時の爆弾と、北朝鮮のミサイルでは威力が全く異なるだけでなく、弾頭には核や化学兵器も予想されていることから、従来の防空壕が有事の際にその役割をはたしてくれるのか…。ちなみに、ドイツの連邦地質資源研究所が2013年に北朝鮮が実施した3回目の核実験の威力を試算したところによると、その数値は40t。これは、広島に投下された原子爆弾の3倍に当たるといわれています。

緊張感高まり続ける北朝鮮とアメリカ、そして、日本。このまま何も起こらなければ良いのですが、有事の際にはどのように逃げるか。一度家族のなかで話し合う良い機会かもしれません。
(文・団子坂ゆみ/考務店)
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