【もっさもさ!】本当に植えて大丈夫?繁殖力激強の植物4選

第823回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
温かかくなってきて、そろそろガーデニングを検討している人も少なくないのでは? 青々としたグリーンや色とりどりの花たちは、見ていて力が湧いてきます。しかし、植物の繁殖力には注意。というのも、とても繁殖力が強く、地植えすると他の植物を侵食してしまうものもあるんです。そうした植物をいくつかご紹介。

●大繁殖植物の代名詞「ミント」

アイスクリームの上に飾りとして置いたり、アイスティーに入れたりと、スッキリとした香りが気分爽快なミントですが、実は繁殖力がとても強い植物。もし、管理する時間が週に1回程度しかないという人には、あまりお勧めはできません。

特に地植えの場合、あっという間にどんどん拡がっていき、他の植物が生え拡がる隙間を与えないほど。プランターで植えていたものを、裏庭に捨てたり、余っているタネを外にばらまいただけでもグングン繁殖します。強さの理由は地下茎。目に見えませんが土の中で横にドンドンと茎を伸ばしてく性質があり、これが厄介。完全にミントを処理するにはすべての地下茎を掘り起こすか、除草剤を使う以外ありません。ミントを育てるなら、プランターが無難です。

ミント

●身近な雑草でもある「ドクダミ」

よく公園などでも見かけることの多いドクダミですが、それもそのはず。ドクダミもミント同様に地下茎を伸ばしていく性質があり、ちぎれた地下茎からでも繁殖していきます。

●おいしく食べられそうだけど針がある「ブラックベリー」

どうせなら実ができるものをと思い、育てる人は多いですがブラックベリーは繁殖力がとても強い植物。枝先が地面につくことによって、そこに根が生まれ株が増えて拡がっていきます。

しかも、トゲがあるため処理しにくい点がなかなか厄介。実が甘いため、虫や鳥も集まりやすくなり、これを防ぐにはネットを張る必要があるなど管理も面倒。

●食用としてもおなじみ「葛」

つる性の植物は往々にして繁殖力が強いですが、葛もそんな植物のひとつ。アメリカでは、かつて日本から輸入された葛が大繁殖し、南部では至るとこで見かけることができる状態に。「世界の侵略的外来種ワースト100」にも選ばれている“お墨付き”。ちなみに英語では、「kudzu」と書きます。

その他にも、大繁殖しやすい植物にはアイビーやヘデラ、ノウゼンカズラ、藤など…。植物を植えても枯らしてしまう人にとっては、興味の出やすい植物ではありますが、地植えの場合はよく考えてからが賢明です。
(文・繁茂坂ゆみ/考務店)