もう一度よく知ろう!「Jアラート」が鳴動するとき・鳴動しないときの差

第858回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
毎日のようにニュースになっている北朝鮮情勢。そこでよく耳にするようになった「Jアラート」は、「緊急地震速報」のミサイル版かな? くらいの認識しか無い人も多いはず。でもミサイル発射のニュースが流れてもなる気配は無い…。先日発射された際にも、鳴動しなかった…。どんな時に鳴動するの? 改めて調べてみることに。

○実はミサイルだけじゃなかった「Jアラート」が鳴るタイミング

東日本大震災以降、注目されるようになった「緊急地震速報」。実はこれも「Jアラート」の通知のひとつ。他にも「津波警報」にも対応しており、「弾道ミサイル情報」はこのなかのひとつ。

「Jアラート」は「緊急地震速報」と同じ仕組み。ゆえに、緊急地震速報が鳴動したことがある携帯電話会社及び対応端末であれば通知してくれます。大手携帯電話会社から販売されている携帯電話であれば、ほぼ全てが対応されているので、 不安な人は自分の機種が対応しているか、一度チェックするとよいでしょう。

警報

○「弾道ミサイル情報」はいつ通知されるの?

北朝鮮は既に何回もミサイルを発射しているのに、「弾道ミサイル情報」を目にした事がないから、本当に通知されるのか不安…という方も多いようです。でも実は、すべてのミサイルが通知されるわけではないのです。

「弾道ミサイル情報」が通知されるのは、日本の領土・領海にミサイルが着弾する恐れがある場合と、領土・領海上空を通過する恐れのある場合。つまり、発射に失敗したミサイルや、日本とは関係の無い方向に飛んでいったミサイルは通知されないわけですね。

○通知から着弾までの時間は? 取れる対策は?

北朝鮮から弾道ミサイルが発射された場合、日本に到着するまでにかかる時間は10分程度と言われています。「Jアラート」が鳴るまでには3〜4分かかるそうなので、実際に行動ができる時間は長くて6〜7分しかありません。

屋外にいる場合は、地下鉄などの地下空間がが無い場合は、コンクリートの建物の中に逃げ込むのが効果的と言われています。既に建物内にいる場合は、爆風などで窓ガラスが割れる恐れがあるので、なるべく建物の中心付近に行くのが良いそうです。
これまで鳴動していない「Jアラート」。日々深刻化していく北朝鮮情勢を考えると、もし鳴ったときにどうするのか、家族で話し合っておくのが安心かもしれませんね。
(文・姉崎マリオ)