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実は生物にいいこともある?日本全土を襲来中「黄砂」のメカニズム
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8日から9日にかけ、西日本から北日本の広い範囲に黄砂が飛来し、全国的にかすんだ空模様となりました。黄砂は汚染物質を付着させ日本に飛来することから、健康被害等も懸念されていますが、なぜ砂に汚染物質が付着するのか? どうしてそんなに砂が飛んでくるのか…。いまいち実感がわかず…。調べてみることに。

●黄砂の源流はタクラマカン砂漠やゴビ砂漠

黄砂はいったいどこから来るのか? 環境省の公式ウェブサイト『黄砂』によると、中国大陸内陸部のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠、黄土高原などが、その源流となるそう。黄砂=中国というイメージを抱く人も多いと思いますが、厳密にはウイグル地区やモンゴルあたりということになります。日本までは約2000km。風によって舞い上がった黄砂は、年間1億トンともいわれ、そのうち数百万トンが日本に上陸しているといわれているのです。

黄砂の正体は、風によって大気中に舞い上げられた砂。砂の元は岩石であり、その成分はケイ素やカルシウムやマグネシウム、ケイ酸塩など様々なのですが、種類によっては砂の粒子が針状や繊維状である物もあり、これが健康影響上よくないとされています。
実は生物にいいこともある?日本全土を襲来中「黄砂」のメカニズム
 

●黄砂とともにPM2.5が心配される理由は粒子の小ささ

さて、黄砂の到来とともに、なぜPM2.5心配されるのでしょうか。その理由は、粒子の小ささにあります。黄砂の粒子の大きさは、1マイクロメートルから10マイクロメートル。通常の砂が1~1000マイクロメートルなので、黄砂はそれよりもはるかに小さい粒であることがわかります。
(1マイクロメートルは、1ミリの1000分の1)

対してPM2.5は2.5マイクロメートル以下。粒子の大きい黄砂は、中国大陸を西から東へ日本に向けて飛来してくる際、中国大陸上の汚染物質であるPM2.5を付着させ、日本に飛来してくるというわけです。PM2.5は粒子が小さいために肺の奥深くまで入り込みやすく、ぜんそくや気管支炎などの呼吸器系疾患のリスクを上昇させると考えられているのです。

ところで、この黄砂。悪いことばかりでなく、海洋生物にとっては恵みでもあるそう。黄砂のなかに多く含まれるミネラルは、海洋に降下した際海洋表層の植物性プランクトンの栄養となり、海を豊かにしてくれるという一面もあります。

お住いのエリアのPM2.5 の大気中濃度が知りたい場合、大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」というサービスが便利。地域を選択すれば、自分の住まうエリアの濃度を知ることができます。気管支の弱い方はしばらく不安な日々が続きますが、マスク着用のうえお出かけを。
(文・黄砂坂ゆみ/考務店)
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