川越は´88年に歌手としてデビューし、翌年『夢だけ見てる』でレコード大賞の新人賞を獲得。その後も数多くのドラマや映画に出演するなど、明るい未来が約束されていたはずだった。しかし彼女は´07年に突然、芸能界を引退する。
その後、不動産会社のテレホンアポインターの仕事に就くも半年ほどで辞めてしまい、´08年4月、ひとり暮らしをしていた木造アパートで死んでいるところを発見されたという。当時つき合いのあった同僚の話では、借金がらみの金銭トラブルにも巻き込まれていたらしい。
この記事を紹介した5月30日（火）放送の『とくダネ！』では、川越とドラマの共演経験もあるコメンテーターの中江有里（43）が「すごくショックでした。（中略）この話を聞いて、どこかで彼女（に対して）…何か私のできることはなかったのかなって…」と涙ながらにコメントする場面もあった。
9年も前の話である上、すでに本人が亡くなっているので、いったい何があったのかくわしく知ることは残念ながらできない。現在は故郷・鹿児島県の実家近くにある錦江湾を臨める墓の下で穏やかに眠っている彼女にとって、芸能界でスポットライトを浴びた日々はつかの間の“夢”だったのかもしれない。
（文／池野フナ子）
