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【熱中症以外も!】スーパー猛暑が引き起こす健康被害

第2回 スーパー猛暑から子どもを守る
すでに夏本番といった気候ですが、8月に向けてますます気温は上昇しそうな勢い。気温35度を超えた状態を「猛暑」と呼びますが、最近は新たに「スーパー猛暑」なるワードも登場しています。これは、一部のメディアなどで使われるようになった言葉で、気温37度以上の状態を指しているとか。

有明こどもクリニックの小暮裕之医師によれば、スーパー猛暑は熱中症をはじめ、さまざまな健康被害をもたらす可能性があるとのこと。特に小さな子どもを持つ親は、その異変をいち早く察知することが重要といいます。

そこで、これから暑さのピークを迎える前に覚えておきたい、留意すべき症状や想定される健康被害について伺ってみました。

●スーパー猛暑で恐れるべきは熱中症&感染症

スーパー猛暑によって引き起こされる身体の異常について、小暮さんは次のような症状を「危険信号」として挙げます。

「暑くて頭がボーっとしてくる、ふらふらするといった感覚は、熱中症の代表的な症状。この時点ですでに危険な状態ですが、暑ければ暑いほど、早い段階でそうした感覚に至る可能性が高いです。これは脳からの指令系統が危機にさらされている状態で、体温を下げるうえで重要になる自律神経の命令も阻害されていることになります」(小暮医師、以下同)

こうした状態でそのまま体温が上がっていってしまうと、さらに重篤化してしまうといいます。汗をかかなくなり、けいれんや意識障害を伴うこともあるそう。

また、スーパー猛暑の時には蚊が媒介する感染症も増える可能性があるとか。

「近年、デング熱などの東南アジアで見られるような病気にかかる患者さんが日本にも出ています。それは、日本の気候が熱帯雨林化しているからです。マラリアが出たという話はまだ聞きませんが、今後気温がますます高くなると、熱帯地方でよく見られる感染症も起こりうるでしょう」

【熱中症以外も!】スーパー猛暑が引き起こす健康被害

●熱中症になる3大要因をおさらい!

ちなみに、気象庁が発表している熱中症を引き起こす3つの要因は次の通り。


・要因その1.環境
気温や湿度が高く、日差しが強く、風が弱いこと。また、急に熱くなったり、熱波が襲来したりするときも要注意。閉め切った屋内やエアコンのない部屋も室温の高さには気を付けたいところです。

・要因その2.体
高齢者や乳幼児、肥満の人。また、糖尿病や精神疾患などの持病がある人、下痢やインフルエンザでの脱水状態、二日酔いや寝不足などの体調不良、低栄養状態は要注意です。

・要因その3.行動
激しい筋肉運動や慣れない運動、長時間の屋外作業、水分補給できない状況は注意が必要です。


この3つの要因により、体のバランスが崩れ、体温の調節ができずに熱中症を引き起こす可能性が高まるようです。

こうした要因について、小さい子どもが自分の判断でコントロールすることは難しく、やはり親が気を配ってあげる必要があります。

「子どもが『食べる、寝る、遊ぶ』の3つをしなくなった場合、何らかの症状を疑った方がいいでしょう。たとえば、暑い日にぐったりしていたり、食欲が湧かなかったり、眠れなかったりなど、ちょっとおかしいなと思ったら熱中症の可能性も含めて、何か病気が隠れているひとつのサインかもしれません」

例年以上に暑くなりそうな今夏。子どもが熱中症にならないためにも、体や態度の変化には、一層気を配った方が良いでしょう。

(取材・文=末吉陽子/やじろべえ)

お話をお聞きした人

小暮裕之
小暮裕之
医療法人社団モルゲンロート 理事長 / 有明こどもクリニック 豊洲院 院長
獨協医科大学卒業後、総合病院国保旭中央病院、国立成育医療研究センターで勤務医として働く。2010年に「有明こどもクリニック」を開業。有明地域にある全ての認可保育園の園医と学校医を担当しながら、クリニックでは現在年間3万5000人以上を診療している。
獨協医科大学卒業後、総合病院国保旭中央病院、国立成育医療研究センターで勤務医として働く。2010年に「有明こどもクリニック」を開業。有明地域にある全ての認可保育園の園医と学校医を担当しながら、クリニックでは現在年間3万5000人以上を診療している。

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