ところでヤードムって何?
タイ人の必需品とまで言われている「ヤードム」とは、一体どんなものなのでしょう。まずヤードムという名称について。「ヤー」とは「薬」、「ドム」とは「嗅ぐ」を意味するタイ語で、つまりは「嗅ぎ薬」のこと。なかにメンソールやペパーミントのような香りがするアロマが入っているスティック状のものです。
気になる使い方と期待される効果
ヤードムを回して分解すると、先端に穴が開いたスティックと、アロマの液体が入った容器にわかれます。「スティックの方を鼻の穴に軽く入れて吸う」「液体が入っている方を、肌に直接塗る」と、2通りの使い方ができるのです。
スティックを鼻の穴に入れることに抵抗がある人は、鼻の下に近づけて嗅ぐだけでもOKなのだそう。
2通りの使い方ができるヤードム。おもにどんな時に使うと効果的なのかというと…
◇スティックを嗅ぐ
・鼻が詰まっている時
・気分転換したい時
・眠気を覚ましたい時
◇肌に直接塗る
・涼しくなりたい時
・メンソールの香りを身にまといたい時
花粉症で鼻が詰まって仕方がない時は、ヤードムを嗅いでみることをオススメします。メンソールのスッとする香りをダイレクトに嗅ぐことで、鼻周りの不快な気分がスッキリ。そのほかにも、乗り物酔いで気分が悪い時やリフレッシュしたい時にも使うとよさそう。
肌に直接塗る場合は、刺激が強いので目の周りや皮膚の薄いデリケートな部分は避けましょう。
スーッとする香りのもとは何?
筆者が持っているヤードムの成分はコチラ。
・ユーカリオイル
・メンソール
・樟脳(カンファ―)
・竜脳(ボルネオショウノウ)
でできているようでした。樟脳も竜脳も、漢方やアロマとして使われる原料なので安心して使うことができますね。
ヤードムは、薬局では取り扱っていないようで、『ドン・キ・ホーテ』や雑貨店で取扱がある場合もあるのだとか。インターネット通販だと簡単に手に入れることができるみたい。
鼻づまりの軽減以外にも、眠気を覚ましたり、気分転換したり、様々な用途で使用できるので、自分用に1本持っていても損はないかも。もし街中やインターネットで見かけたら買ってみるのもアリですよ♪
(文・山本健太郎/考務店)