エビの尻尾や焼き魚の皮 食べる?食べない?
エビの尻尾を食べるか食べないか…。インターネット上でも真っ二つに意見が分かれ、どちらが正しいとは言えない状況。人前でエビの尻尾を食べると、相手に引かれそうと思う人もいれば、エビフライや天ぷらにした時のエビの尻尾は、香ばしくパリパリとした食感でおいしいので、人の目を気にせず食べるという人も意外と多いみたい。
なかには、とがったエビの尻尾が喉にひっかかり大変な目にあって以来、おいしいことはわかっていても食べることを自粛している…という意見も。エビの尻尾を食べる時は、よくかみ砕いて慎重に食べましょう。
魚の皮を食べることはマナー違反にはならないそうですが、エビの尻尾同様、焼き魚の皮も人前では食べづらいもの。しかし、パリッとした皮や皮についた魚の脂身が好きという人は、やはり多いようです。
食べる価値はある? 隠された栄養素
では、食べるメリットとして栄養素は? エビの尻尾には以下の栄養素が含まれているとされています。
・アスタキサンチン
・キチン質
・カルシウム
アスタキサンチンは強い抗酸化作用で知られ、アスタキサンチンが配合された化粧品やサプリメントも販売されている、美容と深い関係のある成分。キチン質とは、動物性の食物繊維で、コレステロールや有害物質を吸着して、体外に排出させる働きがあるようです。
魚の皮にももちろん栄養はあるのです。代表的な焼き魚である鮭の皮を調べてみると…
・コラーゲン
・カルシウム
・ビタミンB2
などの栄養素があり、皮のすぐ下にある脂質には、DHAやEPAといった“不飽和脂肪酸”が多く含まれているのだとか。食材の栄養を余すことなくしっかり取りたい場合は、皮もおいしく頂きましょう。
ただおいしいだけではなく、栄養も豊富だった「エビの尻尾」と「焼き魚の皮」。しかし、食べることに抵抗がある人も多いので、外食をする際にエビの尻尾や焼き魚の皮を食べる場合は、やっぱりTPOや相手に合わせましょう。
(文・山本健太郎/考務店)