夫の9月うつに注意!原因と対処法

第363回 今日の注目を紹介! ママニュースアンテナ
先月8月26日、鎌倉市図書館がTwitter上で「もうすぐ二学期。学校が始まるのが死ぬほどつらい子は(中略)逃げ場所に図書館も思い出してね」とツイートしたことが話題になりました。この背景には、9月1日に10代の自殺率が高くなることが理由として挙げられますが、実は9月に精神状態を崩してしまうのは、社会で働くビジネスパーソンにも共通しています。

●ビジネスパーソンが9月うつが陥る原因とは

夏から秋にかけて移り変わる9月は、台風の影響もあり、他の月よりも気温の変化が激しく、自律神経が乱れがちになり、ストレスが溜まりやすくなります。さらに、仕事上でも新規プロジェクトが立ち上がるなど、精神的な負担が増える時期でもあり、うつ病になってしまうケースがあるようです。夫の行動に違和感を覚えるようであれば、以下のチェック項目でセルフ診断をしてみましょう。

□起床時間が遅くなった
□寝つきが悪くなり寝酒をするようになった
□飲酒やタバコの量が増えた
□身の回りの片付けができなくなった
□入浴(シャワー)の回数が減った
□休日に外出しなくなった
□普段よりも口数が減った
□歯磨きなどの身支度を怠るようになった
□ちょっとしたことで怒るようになった

6つ以上該当するなら要注意。夫が仕事や日常生活で不満やストレスを抱えていないか、それとなく話を聞いてみましょう。ただし、話す際は、以下の内容に気をつけてください。

悩んでいる夫

●夫がうつ病になってしまったら寄り添うことが大切

うつ病の人に対して「頑張って!」「大丈夫だよ!」などのむやみな励ましは禁句です。相手を心配するあまり、前向きな言葉をかけたくなりますが、励ますよりも相手の言葉に耳を傾けるようにしましょう。仕事に対する不安などを言われた際は、大きく共感して寄り添うことが大切です。また、うつ病になると部屋の片づけなどもできない傾向があります。「散らかっているから片付けるね」とひと言添えて、家庭内の負担を減らしてあげることも効果的です。

ちなみに、うつ病を発症している間は、誤った判断をしてしまうことがあります。「離婚」や「退職」などの重大な決断をしそうな場合は、焦らずに「今は考えないで後で話し合おう」と決断を先延ばしする方向に進めると良いでしょう。

とはいえ、9月うつ病は時期的要因が強く、うつ病の初期症状の場合が多いようです。夫が体を休められるように、規則正しい生活と十分な睡眠がとれるようサポートする気持ちが大切です。
(文・奈古善晴/考務店)