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基礎体温で何がわかるの?

第24回 カラダのキモチコラム
毎日、基礎体温をつける意味。それはちゃんと排卵されているか、ホルモンが正常に分泌されているかをチェックすることにあります。風邪を引いて「熱があるのかな?」と測るときと決定的に違うのは、その日の数値が何度であるかはあまり意 […]

毎日、基礎体温をつける意味。それはちゃんと排卵されているか、ホルモンが正常に分泌されているかをチェックすることにあります。風邪を引いて「熱があるのかな?」と測るときと決定的に違うのは、その日の数値が何度であるかはあまり意味がない、ということです。

 そもそも基礎体温の変動は、0.3~0.5℃の幅におさまります。そのために、専用の婦人体温計を使います。熱があがったときはそれが37.3℃でも37.6℃でもそう大きな差だと感じませんが、基礎体温はこの差によって低温期と高温期が分かれます。

 つまり、基礎体温で大事なのは「その日の数値」ではなく、「高温期」と「低温期」に分かれているか、なのです。これは、最低でも1~3カ月継続して検温&記録し、それをふり返ってはじめてわかることです。


 月経のサイクルを28日として、高温期と低温期を説明します。ちなみに月経の正常な周期には個人差がありますが、25~38日といわれています。これより短い、もしくは長い周期で月経が来る人は、「私にとってはコレが普通」などと思わず、一度病院で相談しましょう。

 低温期と高温期の境目となるのが、「排卵」です。「卵胞(らんぽう)」といわれるカプセルのようなもののなかで成熟した卵子がそこから飛び出すことをいいます。この飛び出た卵子が精子と出会い、受精すると、妊娠します。人によっては「排卵痛」といって下腹部に鈍い痛みを感じることもありますが、多くの場合、排卵したか否かは自覚できません。

 基礎体温が最も低いのが、この排卵のタイミング。この数日前が最も妊娠しやすい時期です。

 排卵が済むと、約14日間の「高温期」に入ります。別名「黄体期」とも呼ばれます。卵子が成長するためのカプセル=卵胞が黄体といわれる、文字どおり黄色の組織に変化し、そこから黄体ホルモンが大量に分泌されます。黄体ホルモンは「プロゲステロン」とも呼ばれます。

 プロゲステロンの大きな役割は、「子宮内膜を整え、維持すること」です。卵子と精子が受精したときに、受精卵を受け止めるベッドとなる子宮内膜を維持することで、妊娠を継続しようとします。子宮の収縮を抑える役割もありますし、さらにこの時点ですでに赤ちゃんが生まれた後の準備も始まるので、乳腺を発達させます。

 一方でこの時期の女性ホルモンのバランスは、身体に水分を貯めようとするのでむくみやすくなったり、食欲を増進させたりします。やたら眠気を引き起こしたり、イライラとして気分が安定しなかったり、沈みやすくなったり……といった症状が出る人もいます。月経がはじまる3~10日前にこの症状が強く出ると、「PMS(月経前症候群)」だと判断されます。

 排卵からおよそ14日後、妊娠していない場合は、厚くなった内膜がもう不要だと判断され、はがれ落ちはじめます。これが血液とともに体外に排出される現象が、みなさんお馴染みの「月経」です。

 月経がはじまるのと前後して、基礎体温はガクンと下がります。「低温期」に入るのです。黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が減少するからです。出血は3~7日続くのが正常とされています。そこから大幅にズレる場合は、やはり婦人科の受診をおすすめします。

 月経が終わると、女性の身体は再び排卵に向けての準備をはじめます。卵巣から「卵胞ホルモン」が大量に分泌され、それを受けて卵胞(カプセル)と子宮内膜が育つので、この期間は「卵胞期」と呼ばれます。

 卵胞ホルモンは、エストロゲンともいわれます。主な役割は、排卵し、妊娠するための準備を着々と整えることですが、“女性らしさ”をアップさせる働きもあります。すなわち、肌や髪をつやつやにしてくれるのです。思春期に入った女性の身体を女性らしく変化させるのも、このホルモンの仕事です。

 ほかにも骨や血管を強くする役目もあります。閉経後の女性に骨粗しょう症が多く見られるのは、エストロゲンが分泌が少なく、骨が弱くなるせいです。さらにコレステロールや中性脂肪を下げる役割もあり、生殖以外の女性の健康とも深く関わっています。

 また、エストロゲンは気分を明るくさせる働きもあるので、卵胞期はとても活動的に過ごせる時期でもあります。

 基礎体温の低温期は、月経の期間と卵胞期を合わせた期間で、およそ14日続きます。その低温期からさらに0.1~0.2℃下がったときに排卵があり、それと前後してエストロゲンの分泌も減少し、代わりにプロゲステロンの分泌が増えはじめます。

 エストロゲン、プロゲステロンが正常に分泌され、排卵が起こっていれば、基礎体温は月経期+卵胞期=低温期(約14日間) → 排卵でちょっと下がって → 黄体期=高温期(約14日間) というサイクルをくり返すのです。

 基礎体温のグラフを付けた結果、変動がなかったり、乱高下をくり返したりいることがわかったら、たとえ毎月定期的に月経があっても、自分では気づいていない不調や疾患が裏に隠れているかもしれません。記録したグラフは、婦人科を受診したときに医師が大いに参考にしてくれるはずです。

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ドコモ・ヘルスケアがお送りするカラダのキモチコラム。女性のライフステージに合わせて、女性ホルモン、基礎体温、妊活などの情報や、ダイエットや冷え対策など日常生活で役立つ情報をお届けしています。
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