まだ間に合う!? 姑との関係修復法

まだ間に合う!? 姑との関係修復法

第4回 嫁姑の関係どうすればうまくいく?
主婦の悩みのタネ“嫁姑問題”。姑との関係がこじれたことで、離婚しなければならなくなったり、傷害事件(!)に発展することもあるというから深刻だ。読者のなかには「悪化しすぎて手が付けられない」と頭を抱えている人もいるかもしれない。

最悪の事態を招かないために、こじれた仲を修復する方法はあるのだろうか? 夫婦問題研究家・岡野あつこさんに話を聞いた。

「嫁と姑は相容れない関係といいますが、ふたりとも『夫(息子)の成功を願っている』という点では共通しています。なので、そこをアピールし共感を得るのが効果的。夫を支え続けるために具体的にどんなことをしていくか、家事など些細なことでいいので、改めて言葉にして伝えてみてください」(岡野さん 以下同)

またこのアピールは、「こんなふうに支えてくれるなら息子の将来も安泰だ」と、嫁がいることの“利益”を伝える面でも有効だとか。姑にとって、息子の利益は自分の利益。「味方と争っていても仕方がない」と、敵対心を削ぐことができれば、こっちのものだ。

まだ間に合う!? 姑との関係修復法

「面と向かって伝えるのが気まずいなら、手紙に書き添えるのもいいでしょうね。完全に修復するまでには、半年から1年はかかります。それまでは季節のあいさつがてら、定期的に何度でも伝えてみてください」

大切なのは、飛び込みセールスのようなくじけない精神とアピール力、だそうだ。相手は、ほかでもない姑。この先長く付き合っていかなければならないのだから、長期スパンであれ修復するのが最善策だろう。

こうして、無事関係を修復できたら、再発を防ぐための心構えを忘れずに。

「大切なのは、姑の立場になって考えること。姑は愛する息子を手放し、あとは老後を過ごすのみ。得るものよりも失うもののほうが多く、寂しさを抱いているはずです。それを『可哀そうだ』と“あえて”思うことで、姑のどんな言動も広い心で受け止められますよ」

嫁の心持ちが変われば、どんなにソリの合わない姑もきっと歩み寄ってくれる。「ゆくゆくは、気兼ねなく話せる仲になれるかもしれない…」といった、諦めない大きな心を持つこともコツのひとつだ。いま渦中にいるみなさんも、修復のその先を目指して実践あるのみ!
(松本まゆげ+ノオト)

お話をお聞きした人

 岡野あつこ
 岡野あつこ
株式会社カラットクラブ、NPO日本家族問題相談連盟理事長
夫婦問題研究家。24年間のカウンセリングにおいて、30,000件以上の夫婦問題の相談に携わってきた。後進のカウンセラー育成にも力を入れ、岡野あつこのライフアップスクールを開講。
夫婦問題研究家。24年間のカウンセリングにおいて、30,000件以上の夫婦問題の相談に携わってきた。後進のカウンセラー育成にも力を入れ、岡野あつこのライフアップスクールを開講。