ボジョレー・ヌーボーって何?
ボジョレー・ヌーボーは、フランスのボジョレー地区(フランス南東部)で収穫されたブドウを使い、製造されるワインのこと。ワインといえば、何年も寝かせた“年代物”のほうがおいしいイメージがありますが、ボジョレーはその年に収穫されたブドウを味わうイベント的なものでもあるので、熟成はされておらず、一般的なワインと比べると飲みやすいと感じる人は多いようです。
ちなみに、11月の第3木曜日に解禁というのは、フランスの法律で決まっていて、それぞれの国の時刻に合わせての解禁となるので、日本は本場のフランスよりも約8時間 ほど早くボジョレーを味わうことができるのだとか。
毎年注目されるキャッチコピー 今年は?
ボジョレーは、当然その“出来栄え”が話題となることが多いのですが、もうひとつ注目されているのは、キャッチコピー。過去10年分のキャッチコピー を紹介しますね。
07年「柔らかく果実味が豊かで上質な味わい」
08年「豊かな果実味と程よい酸味が調和した味」
09年「50年に1度の出来栄え」
10年「2009年と同等の出来」
11年「2009年より果実味に富んだリッチなワイン」
12年「ボジョレー史上最悪の不作」
13年「みずみずしさが感じられる素晴らしい品質」
14年「2005、2009に比べひけを取らない豊かな味わい」
15年「今世紀でもっとも良い出来」
16年「酸味や果実の風味のバランスが取れている」
などなど…。「50年に一度」などという割に、翌年や数年後にあっさり最高の出来を更新してしまっている感は否めませんが、これはどうやらボジョレーを販売するメーカーが考えているらしく、若干煽り気味の謳い文句になるのは仕方のないことなのかも…?
ちなみに、肝心の今年(17年)はというと、
「今世紀最高と称された2015年を思い起こさせる。しかも、一層溌剌(はつらつ)としていて、優美さという点でもレベルが高い」
「豊満で朗らか、絹のようにしなやか。しかもフレッシュで輝かしい」
「フレッシュな香りと上品なタンニンがある、まろやかな味わいのワインが期待できる」
といった評価がついているようです。ボジョレーにはさまざまな種類がありますが、もっとも安いものでは1000円以下で購入できるようなので、ちょっと“お試し”で買ってみるのもアリかもしれませんね。
子どもが眠りについた後など、今夜は夫婦水入らず、ワインで乾杯なんてのもたまにはいいのではないでしょうか。
(文・山手チカコ/考務店)