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赤ちゃんにも安心・安全!大手製薬会社に聞いた、正しい虫よけ・虫刺され対策 

赤ちゃんにも安心・安全!大手製薬会社に聞いた、正しい虫よけ・虫刺され対策
~ハジコレ~

子どもや赤ちゃんの肌はとてもデリケート。蚊などの虫に刺されると、思った以上に腫れあがったり、かきむしって皮膚を痛めたり......。その上、大人にくらべて体温が高く、汗もかきやすいので虫が寄りやすく、それだけ虫に刺されやすくなる。だからといってまだ抵抗力や免疫力が弱い子どもや赤ちゃんに大人と同じように虫よけスプレーやかゆみ止めを使っていいものかどうか悩むところ。そこで、虫よけ・虫刺され用製品の開発・販売をしている大手製薬会社2社に訪問、プロ中のプロから話を聞いた。

虫よけ対策には「虫ケア用品」が害虫への効果が期待でき、安心・確実

「子どもや赤ちゃんにかかわらず、蚊などの害虫対策を考えるときは、まず害虫を近づけさせないということです」と話してくれたのは、『アースノーマット』などの虫ケア用品で有名なアース製薬のブランドマーケティング部係長、中辻雄司さん。

たしかに虫に刺されないようにするためには害虫を遠ざければいい。そのとき、「外出」と「室内」で分けて考えた方が分かりやすいという。たとえば子どもを公園で遊ばせたり、赤ちゃんを連れて散歩や買い物に出かけたりする外出時と、室内とでは、効果的な虫を近づけさせない方法も違ってくる。

「外に出れば、どうしても蚊やハエなどの害虫と接する機会が多くなります。特に公園などには蚊がたくさんいます。しかし、だからといって子どもを一日中、家に閉じこめるわけにはいきませんよね」。

蚊虫は黒や茶色などの濃い色に引き寄せられるので、「外出」するときは白などの明るい色を着せたり、蚊に刺さされる部分を減らすために長袖と長ズボンなどで肌の露出を少なくし、首回りも襟付きの服でガードしたりするといい。しかし、それだけでは完全とはいえない。より確実に蚊を遠ざけるためには、防除用医薬部外品の虫よけスプレーを使うのが一番だと中辻さん。また、「室内」のときは、部屋そのものに虫を入れさせないことに重点を置くべきで、窓に網戸を設置するなどの方法があるが、これもより確実に虫の侵入を防ぐためには、防除用医薬部外品の蚊とりを使用するのが一番だとか。しかし、どうしても気になるのは、これら虫ケア用品が子どもや赤ちゃんに害がおよぼすのではないかということだ。

「親の心理としては、我が子に薬剤を吸い込ませたくない、顔にかかってほしくない、というのがあるのは当然です。ですが、だからとって薬剤=害だというふうに思ってほしくないのです」。

蚊に効果のある虫よけスプレーの使用を『何となく怖い』と思い込んで、ためらったばかりに蚊に刺されてしまったら、それこそ本末転倒と中辻さんは言う。蚊に刺されたことでジカ熱やテング熱などの恐い感染症にかかる可能性もある。要は蚊に刺されることの不安と虫よけスプレーを使用することの不安のどちらを取るかということだ。

「虫ケア用品を選ぶとき、駆除したい害虫に効果が期待できるかは、その商品に『医薬品』や『防除用医薬部外品』と記載されているかどうかです。その上で、効果、使用方法、用量などを確認してほしいのです。パッケージには必ず記載されていますから」。

 

実は、『医薬品』や『防除用医薬部外品』と明記されている虫ケア用品は、厚生労働省がその対象となる害虫への効果があると認めているということ。つまり蚊やハエに効果があるとお墨付きを与えているということにほかならない。そしてそれは、正しい使用方法と用量を守れば安心して使用できるということでもある。

「厚生労働省が認めているのに、それを使用しないというのは、なんとももったいないとは思いませんか?とはいえ、お客様が不安に思うのも、ある意味、当然なのかもしれないという反省が私たちメーカーにはあるのです。というのもこれまで私たちは害虫を駆除するということに力点を置くあまり、わかり易い“殺虫剤”という言葉を使ってきました。それにより、この殺虫という名称があたかも人体にも毒性があるような誤解を生んできたのです。しかし、ジカ熱やテング熱などの感染症を予防するなど、本来は人を守るために開発されたものです。ですから私たちは今後、殺虫という呼び方をやめて“虫ケア用品”と呼ぶことに変更しました」。

虫よけの有効成分の含有率をチェックしよう

害虫にすぐれた効果がある商品を確実に選ぶなら『医薬品』や『防除用医薬部外品』と明記されているものを選ぶようにすればいいということが分かった。その上で子どもや赤ちゃんに使用するときの注意点を中辻さんに聞いてみた。

「使用説明書は必ず読んでください。使用方法と用量を守れば子どもや赤ちゃんにも安心して使用することができます」。

特に『防除用医薬部外品』と明記されている効果の高い虫よけスプレーには、以下のような注意書きが書いてあることが多い。

6ヵ月未満の乳児には使用しない
6ヵ月以上2歳未満の赤ちゃんなら1日1回
2歳以上12歳未満は1日3回まで

注意書きに書いてあることは絶対に守ってほしいと中辻さんはいう。一方で、この注意書きを守れば、それほど心配することはないとも。もしも、どうしても気になるというのであれば、スプレーをいったん大人の手に振りかけて、その手で子どもの肌に塗るといいそうだ。

「ディートという成分は長年、世界中で使われている有効成分で、蚊・マダニなどに効果が保証されており、使用回数や使用方法を守れば安心して使用できます。先ほども言いましたが、それよりも蚊に刺されて感染症を引き起こすほうがよっぽどこわいです。子どもや赤ちゃんに使用してもより安心な商品もあります」。

一般的に人体用の虫よけ商品のディートの含有率は、30%、12%、10%、8%、5%に分かれているという。『医薬品』と明記されているディートが30%を占める商品は、登山やアウトドアを楽しむときなど、虫に刺されるリスクが高い場面で、より虫よけの効果を求める12歳以上の大人向き。それに対して、含有率が10%のものは、家族みんなで使える安心感を重視した商品で、ファミリー向けといえる。そして含有率が5%のものは、小さな子どものために、安心かつ効果を求めて開発された商品で、『防除用医薬部外品』と明記されているものは虫よけ効果が保証されている。

虫ケア用品を購入するときは、パッケージや裏書きなどに注意して、『防除用医薬部外品』であるかどうかや使用方法・使用上の注意をチェックするといい。

子どもや赤ちゃんに安心な「虫よけ」

サラテクトやさしいジェル(左):手に取って直接塗るタイプなので薬剤の舞い散り・吸い込みの心配がなくお肌にやさしい虫よけ。 おそとでノーマット(シリコンカバー付)(右):ベビーカー・自動車・バッグに吊るして、蚊を防ぐことができる。

実際に子どもや赤ちゃんに使用しても安心な虫よけ商品を中辻さんに紹介してもらった。

◆外出時におすすめ …… 子どもや赤ちゃん向けの虫よけ商品

服の上からサラテクト Kid’sウォーターミスト

『防除用医薬部外品』ではないが、衣類に振りかけるタイプのもので、直接、肌に薬剤をかけないので安心。虫よけの有効成分であるディートの含有率は5%。さらにアルコールや香料や着色料などの添加物はいっさい含まれていないので、いっそう安心だ。

サラテクト やさしいジェル / サラテクト やさしいティッシュ

虫よけの有効成分であるディートの含有率は5%で、さらに香料や着色料などアルコールや香料や着色料などの添加物はいっさい含まれていない。直接、子どもの肌に塗布する用品だが、『防除用医薬部外品』なので虫よけ効果と安全が保証されているといえる。

おそとでノーマット シリコンカバー付き

小さな子どもや赤ちゃんを乗せたベビーカーに吊り下げておくだけで蚊の防除ができる『防除用医薬部外品』商品。スイッチを押すとファンが回る仕組みになっていて、蚊に効果がある成分がしっかりと周囲に拡散し、蚊から守ってくれる。シリコンカバーは小さな子どもや赤ちゃんの頭や顔にぶつかってもケガなどしないようにするための配慮。ベビーカーに当たってもガチャガチャ音がしないのもうれしい。

◆室内にいるときにおすすめ …… 子どもや赤ちゃん向けの虫よけ商品

アース ノーマット

アース製薬のロングセラーの看板商品。それだけに実績と効果が認められているともいえる『防除用医薬部外品』商品。部屋の中に置いてスイッチを押しておけば、蚊を退治するだけでなく、部屋に入ってくる蚊の侵入を防いでくれる優れもの。窓が開いていても、常に薬剤が放出され続けているので効果が長く続く。

子どもや赤ちゃんにも安心して使っていただけるだけでなく、子どもが誤って薬剤の放出口に手を入れても怪我などをしないよう工夫がしてある。

おすだけノーマットスプレー

部屋の中にこのスプレーをシュッとひと吹きするだけで蚊やハエを駆除してくれる『防除用医薬部外品』商品。ワンプッシュする蚊とりで、素早い効き目が特長。非常に細かい粒子が部屋に拡散して効果が12時間続く。(※使用環境により異なる。) 子どもや赤ちゃんがいるご家庭にも安心で、寝る前にシュッとひと吹きしておけば、一晩中、蚊に悩まされずに済む。子どもや赤ちゃんに直接降りかかることが気になるなら、部屋にひと吹きした後に子どもや赤ちゃんを連れて入れればいい。

虫に刺されたら掻かないで「虫刺されケア用品」を塗る

子どもや赤ちゃんが、万が一、虫に刺されたときにはどうすればいいのだろう……、掻くのはよくないとよく耳にするが、本当なのだろうか?

「虫に刺されたとき、子どもや赤ちゃんは注意してもつい掻いてしまいます」と話してくれたのは、虫刺され薬『ムヒ』で有名な池田模範堂の医薬情報グループ課長・永松卓也さん。

「掻くとそこからバイ菌が入ってしまいます。さらに症状が悪化すると、“とびひ”(伝染性膿痂疹)してしまうことがあります。これは火事の飛び火のように、あっという間に広がることから“とびひ”と呼ばれる皮膚の感染症のことです。特に小さい子どもさんや赤ちゃんは、掻いてはダメだと言っても掻いてしまい、症状が広がることがあります」。

虫に刺されたら、すぐに冷やしてあげるといいという。

「蚊に刺されると、蚊の唾液が体内に入ります。蚊の唾液が異物として認識されるとヒスタミンという化学物質が放出され、これがかゆみの神経にあるヒスタミン受容体に結合することでかゆみが起こります。かゆみの刺激が神経を通って脳に伝わり、かゆいと感じるようになるのです。

かゆくなると、ほぼ同時に皮膚が赤くなり、腫れてきます。このとき、患部を冷やすことで血管が縮まり、かゆみと炎症を抑えることができます。逆に温めると血管が拡張し、かゆみと炎症が助長されてしまいます」。

子どもや赤ちゃんの場合、肌がデリケートな上に、大人と違ってまだ抵抗力や免疫力が十分ではないので、蚊などの虫に刺されると大人より腫れや赤みがひどくなりやすい傾向にあるそうだ。また、かゆいのを我慢できずに掻きむしって症状を悪化させてしまうので、患部を冷やすだけでなく、なるべく早めに虫刺され薬を使用した方がいいと永松さんはいう。その方がかゆみや腫れを確実に抑えることができ、痕も残りにくくなる。

「たとえば、私どもの商品である『ムヒ』には、かゆみを抑えるジフェンヒドラミンや炎症を抑えるグリチルレチン酸、そして、殺菌作用のあるイソプロピルメチルフェノールなどの成分が配合してあり、かゆみの刺激が脳に伝わらなくなり、腫れや赤みを治してくれます」。

虫刺され薬には、おもにクリームタイプと液体タイプがあり、用途に応じて選べるようになっている。たとえば、液体タイプは手を汚さずに塗れる利点がある。また、子どもや赤ちゃんのために特化された、虫刺され薬も販売されているとか。

「一般的な虫刺され薬には、メントールなどの清涼感成分が配合されています。これはかゆみを感じる神経を刺激し、強い清涼感でかゆみ感覚を打ち消すためのものです。ですが、小さなお子様や赤ちゃんには刺激が強く、不快に感じるかもしれません。小さなお子様や赤ちゃんには清涼成分が入っていない虫刺され薬を使用するといいでしょう」。

メントールなどの清涼感成分が入っていない虫刺され薬は、顔や目のまわりに使っても、染みたり痛くなったりしない。それゆえに子どもや赤ちゃんだけでなく、敏感肌の大人にも最適だと永松さんはいう。

子どもや赤ちゃんに安心な「虫刺され薬」

ムヒパッチA(左):患部をおおうことで薬の吸収が高まり、効果が持続する。しつこいかゆみに。 液体ムヒS(右):かゆみとはれ・赤みを抑制する有効成分を配合。清涼感のある液剤。

具体的に、子どもや赤ちゃんに使用しても安心な虫刺され薬を永松さんに紹介してもらった。

ムヒ・ベビーb

1973年に日本ではじめて赤ちゃん用のかゆみ止め薬として販売されたクリーム状の医薬品。発売から45年の販売実績があるということは、それだけの効果と支持があるということ。使用開始目安の年齢は生後一ヶ月。虫刺されだけでなく、あせも、おむつのかぶれなどにも利用できる。

清涼剤成分が入っていないので肌にもやさしく、しみにくい。かゆみ止めとして効果が高いが副作用もあるステロイド剤は入っていない。無着色、無香料。

液体ムヒベビー

液体なのですばやくかゆみに効き、手を汚さずにサッと使うことができる。じっとしていてくれない動きまわる子どもにも手早く塗ってあげることができる利点も。

使用開始目安の年齢は生後3ヵ月。清涼剤成分が入っていないので肌にもやさしく、しみにくい。かゆみ止めとして効果が高いが副作用もあるステロイド剤は入っていないので安心。

正しい知識が、子どもや赤ちゃんの安全を守る。こわい伝染病や感染症予防という観点からも、先入観だけで決めず、虫よけや虫刺されとは上手に付き合いたい。

取材/執筆:MOTOYO. I

■取材協力:

・アース製薬株式会社(http://www.earth-chem.co.jp/top01/index.html)

・株式会社 池田模範堂(https://www.ikedamohando.co.jp)

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