“綿棒”勝手にランキング!No.1に輝いた綿棒は…

第1回 日常消費財の徹底比較 いいモノ買い隊
耳掃除の際に、耳かきのあとに使ったり、お風呂上りにそのまま使ったりする綿棒。どの商品も比較的安く購入できるため、購入時には、その時目に入ったものを適当に選んでしまうことはよくあります。

しかし、そんな綿棒もそれぞれ特徴は異なるもの。そこで、ドラッグストアで購入できる綿棒でとある実験をしてみました。

値段も形もバラバラの綿棒

実験結果の前に、どんな綿棒を使用したかというと、以下の5つ。

“綿棒”勝手にランキング!No.1に輝いた綿棒は…

エントリーNo.1●抗菌白軸綿棒 200本入り×2パック(株式会社武田コーポレーション:税込170円)

エントリーNo.2●スゴふわっ綿棒 110本入り(株式会社山洋:税込210円)

エントリーNo.3●抗菌スパイラル黒綿棒 200本入り(株式会社武田コーポレーション:税込204円)

エントリーNo.4●VC14抗菌綿棒 200本入り(株式会社山洋:税込89円)

エントリーNo.5●こだわり綿棒 180本入り(株式会社山洋:税込213円)

まずは耳垢代わりに“きなこ”がどれだけ付着するかで吸着性実験!

これら5つの綿棒を使ってまず行った実験は、きなこがどれだけ付着するかというもの。実験方法は、きなこを皿に入れ、そのきなこの中に綿棒を3回押し込むだけ。どれだけきなこが付着しているか、はたして、結果はどうなるでしょうか…?

“綿棒”勝手にランキング!No.1に輝いた綿棒は…

【結果】
1位:抗菌スパイラル黒綿棒…+0.03g
2位:スゴふわっ綿棒…+0.02g
3位:抗菌白軸綿棒…+0.01g
4位:VC14抗菌綿棒…±0
4位:こだわり綿棒…±0

1位は、綿が蛇腹になっている「黒綿棒」。全体的にまんべんなくきなこが付着していました。2位の「スゴふわっ」は綿が柔らかいからか、黒綿棒には及びませんでしたが、きなこを絡めやすいのかもしれません。

ほかの綿棒については、見る限りそこまで大きな差はないように感じました。今回使用したのは、小数点第2位まで量ることができるものでしたが、4位の2つに関しては、多少きなこが付着してはいるものの、±0という結果になりました。

どれくらい水を吸うのか…吸水性をチェック!

続いて、どれほどの吸水性があるのかを確認するため、綿の部分まで水に浸し、その後の重さを量ってみることに。水に浸ける前との差で比較します。

【結果】
1位:スゴふわっ綿棒…+0.25g
2位:こだわり綿棒…+0.18g
3位:抗菌スパイラル黒綿棒…+0.10g
4位:抗菌白軸綿棒…+0.09g
4位:VC14抗菌綿棒…+0.09g

1位は綿がふわふわしている「スゴふわっ」。今回比較した綿棒のなかでもっとも柔らかく、メイク落としなどで使うコットンに近いため、予想通りといったところ。

2位の「こだわり綿棒」も比較的綿が柔らかいため、水がしみ込みやすそうな印象。3位以下は、大きな差はなかったのですが、共通点は綿が硬めということ。やはり柔らかい綿のほうが吸水性には優れているということがわかりました。

何グラムまで耐えられる? 軸が一番丈夫なのは…

最後に、軸の堅牢度(丈夫さ)を測定。実験方法は、綿棒をちょうど真ん中が机の端になるように固定し、50gずつ分銅の重さを上げていったらどこまで耐えられるかという単純なもの。スタートは150gからにしたのですが、これが意外とどれも丈夫で、450gまでは全部セーフ。さて、結果は…?

“綿棒”勝手にランキング!No.1に輝いた綿棒は…

【結果】
1位:こだわり綿棒…650g
2位:スゴふわっ綿棒…600g
2位:VC14抗菌綿棒…600g
4位:抗菌スパイラル黒綿棒…550g
5位:抗菌白軸綿棒…500g

意外と接戦ではありましたが、上記のような結果となりました。「こだわり綿棒」は、1位が確定したため途中でやめてしまいましたが、もう50gなら耐えられたのではないかと感じました。2位の「スゴふわっ」は、そこまで硬すぎず、しなり始めるのは早かったもののそこからの耐久性は“ピカイチ”でした!

総合ランキング発表!

以上の実験結果をもとに、各項目で1位には5ポイント、2位には4ポイントといったようにポイント化し、総合ランキングが決定! 栄えある「NO.1綿棒」に輝いたのは…?

【総合ランキング】
5位:抗菌白軸綿棒…6ポイント
4位:VC14抗菌綿棒…7ポイント
3位:抗菌スパイラル黒綿棒…10ポイント
2位:こだわり綿棒…11ポイント
1位:スゴふわっ綿棒…13ポイント

初代「No.1綿棒」の称号は「スゴふわっ綿棒」が獲得! TOP3はわずかな差なので、総じて綿棒のクオリティは高いということがわかりました。また、値段が商品の質にかかわるとは言えませんが、今回の結果ではいわゆる“お得”な綿棒は下位に…。

今回のこの実験、素人が勝手にやったものだし、「参考にならない」という人もいるかもしれません。しかし、普段使うものだからと適当に選ぶのではなく、普段使うものだから“こそ”もっと吟味していく。こうしたことに関心を持つことで、“生活の質”がどんどん上がっていくのではないでしょうか。
(文・明日陽樹/考務店)

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