【みんなの本音】街中でぐずった赤ちゃんを見たらどう思っている?

第3回 子連れ外出をもっと気軽に ママと社会の接し方
電車やバスなどの公共の交通機関やデパート・百貨店、静かな図書館…。その場所の人の多さや状況に関係なく、赤ちゃんは泣きだしてしまうもの。困りはてたお母さんを見かけては、声をかけたりあやしたりしてあげた方が良いものだろうかと思う反面で、「ひょっとしたら嫌がれるかも」という想いも…。みんなはどうしているのだろう?

ぐずる赤ちゃん

街中でぐずった赤ちゃんを見て抱く思いは同情と共感

そこで、ママテナでは独自にインターネット調査を実施(調査期間:11月27日~28日)。街中でぐずった赤ちゃんを見た時の思いや行動について、みんなの本音を調べてみることに。

まず、手始めに調べたのは、ぐずった赤ちゃんを見た時の感情について。「街中や公共機関などで子どもがぐずったり、泣きわめいている景色を見かけたこと・見かけることがあると思います。あなたのその時、どんな感情を抱くことが多いでしょうか」(単一回答)という質問に寄せられた回答は、以下の通り。

1位 「親も大変だな」「大変な時期だな」など親への同情 85.1%
2位 「うるさいので子どもを静かにさせてほしい」などネガティブな感情 5.4%
3位 「元気でいいな」「にぎやかだな」などポジティブな感情 2.7%

今回の回答者の詳細を見ると、子どもがいる女性の方たちが多かったということもあってか、ネガティブな感情を抱く人はかなりの少数派という結果に。やっぱり、自分も泣きわめく子どもに困った経験があるからか、怒りよりも同情や共感といった寄り添いの気持ちを抱く人が多いみたい。

その感情をあらわすかのように、フリーコメントには「うちだけじゃないなあというほっとした気持ち」(女性・40代)というコメントも。また、「子どもも飽きちゃうよね、など子どもへの共感」(女性・30代)という声もありました。

ぐずった赤ちゃんに声をかけられない理由の1位は…

では、同情や共感という想いから、何か行動を起こしたことがある人はどれくらい?

今度は「街中や公共機関などでぐずったり、泣きわめいている子どもを見かけ、あやしてあげようと話しかけたことがありますか?」と質問したところ、「ある派」は32.9%、「ない派」は67.1%。意外と「ある派」が多いと感じますが、では、「ない派」の回答者が子どもをあ話しかけたりしない理由は…? もう一歩踏み込んで、「ない派」の人たちに「あなたが泣きわめいている子どもをあやしたり話しかけたりしない理由」について質問した結果が、以下の通り。

1位 子どもの親が他人に話しかけられたくないタイプの人かもしれないから 45.1%
2位 子どもをあやすのはその親がやるべき仕事だと思うから 15.7%
3位 不審者に思われそうだから 7.8%
4位 子どもが嫌いであり触れあいたくないから 3.9%
5位 他人の子どもはかわいく感じないから 0.0%

その他、フリーコメントには「余計に泣かれたらいやだから」(女性・30代)や「子どものぐずりがエスカレートすることがあるから」(女性・30代)など、“逆効果”への不安の声や、「自分の子どもで精いっぱい」(女性・30代)という本音も。

これまでの結果を見ると、子どもそのものが苦手や嫌いという声は少なく、声はかけたいものの、かけて良いものかどうかわからないという人たちが多数ということが判明。

声をかけても良いか、逆に声をかけてほしくないのか。何かわかりやすく判別できるサインやバッジがあると、もう少し助け合うことができる世の中に変わるかもしれませんね。あなたは、声をかけますか? かけませんか?
(文・団子坂ゆみ/考務店