ぜんざいやすき焼きも!年末年始の余り物を使った鍋レシピに舌鼓

第2回 冬の体を温める食材がたっぷり!家の鍋レパートリーを上げるテクニック
年末年始にあれこれと買い込んだものの、結局食べきれずに冷蔵庫の中でダメにしてしまった…。そんな、経験があるママも少なくないのでは?

家族みんながいるからと思い切って買ったものの、お菓子は食べるけどご飯は食べない我が子。お酒は飲むけど、ご飯は食べない夫など、思い通りに食材は減らず…というのも良くある話。

そこで、今回は料理家で和食居酒屋じんとくやの主人・佐々木幸治さんに、年末年始に余りがちな食材を元に、鍋のレシピを考案してもらいました。

ジュースや発泡飲料はすき焼きにも利用可能

「クリスマスなどで買った子ども用のシャンパンや甘い炭酸飲料が、冷蔵庫のなかに残っているなら、それらをすき焼きに使うとおいしく仕上がるかもしれません」(佐々木さん、以下同)

佐々木さんいわく、炭酸飲料は砂糖がふんだんに含まれているため、すき焼きのような仕上がりの鍋を作るにはピッタリなのだとか。水代わりに炭酸飲料を入れ、あとは加熱するだけ。加熱途中に炭酸はすべて抜けてしまうので、問題なし。

また、あらかじめ肉を炭酸飲料に付け込んでおけば、肉を柔らかくする効果も期待できそうです。

【材料 4人分】
・牛肉…500g
・焼き豆腐…1丁
・春菊…1/2束
・長ネギ…1本
・白菜…1/4玉
・しいたけ…5枚程度
・しらたき…1パック

(A)
・炭酸飲料…200ml程度
・しょう油…100ml程度
・水…50ml
・日本酒…50ml

【作り方】
(1)あらかじめ(A)を混ぜあわせておく。
(2)鍋に油をひき熱したら、長ネギと牛肉を入れ、肉の色が変わってきたら(A)の割下を投入。
(3)その他の具材を入れ、蓋をして15分程度煮込めば完成。

【ポイント】
「コーラを使うとよりいっそうすき焼きっぽく仕上がります。あまりフレーバーや癖の強い炭酸飲料を選ばないことが成功の秘けつです」(佐々木さん、以下同)

余ったお餅をフルーツ鍋~ぜんざいに

もうひとつ、正月といえば余りがちなのがお餅。冷凍庫のなかで保存し続けるのもかさむし、何とか量を減らしたいものだけど、いいレシピはないもの?

佐々木さんは「ご飯という感覚ではありませんが、流行りのフルーツ鍋を作って、お餅はぜんざい風にいただいてはいかがでしょうか?」と、提案。さっそくレシピを考えてもらいました。

【材料 4人分】
・豆乳…500ml
・リンゴ…1個
・バナナ…2本
・ハチミツ…100g

・干しレーズン…あれば
・ナッツ…あれば
・きなこ…あれば

・お餅…食べたいだけ

【作り方】
(1)鍋に豆乳を入れ、すりおろしたリンゴ1/2、ハチミツをいれ、弱火で温める。残ったリンゴはいちょう切りに、バナナは斜めに厚さ1cm程度でカットし、同じく鍋に入れます。
(2)全体に火が通ったら、茹でたお餅(好みによっては焼いてもOK)を入れ、ひと煮立ちすれば完成。
(3)お好みで、レーズンやナッツ、きなこなどを入れると見た目にも食感も楽しくてGOOD!

【ポイント】
「お餅は小さくカットして、チーズフォンデュのようにいただくのも楽しいかもしれませんね。ただし、カロリーは高めなので、食べすぎにご注意を」


甘い食材も、考え方ひとつで鍋レシピに。あなたも余った食材の鍋活用を、楽しんでみませんか?
(文・団子坂ゆみ/考務店)

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