初めての出産を終えると、休む間もなく育児が始まります。生まれたばかりの赤ちゃんをだっこするのでさえ、恐ろしかったです。そしていちばん大変だったのは、やはり「授乳」。今回は出産直後に奮闘した授乳体験や母乳育児を目指すために心得ておきたいことをお伝えします。
出産直後は母乳が出にくい!?
出産直後は母乳が出にくいと感じました。赤ちゃんも最初のうちはじょうずに飲めないことが多かったように思います。しかし、入院中に母乳がよく出るようになったママさんもいました。母乳の出が悪かった自分と比べてはストレスを感じたものです。
母乳育児が軌道に乗り始めたのは、産後3カ月ごろからでした。いま思うと人と比べる必要なんてなかったということ。母乳の量が安定するまでの期間は人それぞれなのです。
授乳間隔が短くても気にしない
母乳は赤ちゃんに飲んでもらうことによって分泌が促されます。母乳のスイッチは赤ちゃんが握っているのです。授乳間隔が30分なんて時期もありました。こんなに授乳間隔が短くても大丈夫なの?と心配になりましたが「泣いたら吸わせる」がいちばんの解決策でした。
ただ無理は禁物です。筆者は退院直後に体調を崩してしまいました。助産師さんに相談し母乳の量が安定するまで、ミルクと混合で様子をみることもひとつの方法だと思います。
母乳不足感がストレスに……
母乳の量は目に見えないからこそ不安になります。きちんと出ているのだろうか、赤ちゃんの体重は増えている?など、常に母乳のことを考えていました。いま振り返ると、母乳不足感がストレスになっていたことに気付きます。
ママの心の状態も母乳に影響を与えます。まわりと比べたり、人から言われることに一喜一憂する必要なんてありません。気持ちを楽にしたときのほうが、よく母乳が出た気がします。
母乳をあげたくてもあげられないケースもあるでしょう。どんな状況でも忘れてはならないのが「赤ちゃんへの愛情」だと思います。授乳に一生懸命になり過ぎてしまい、赤ちゃんをかわいがる余裕が持てなくなるのはさみしいですからね。(TEXT:ママライター田中由惟)
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