思わずイラッ! 残念なパパの特徴

思わずイラッ! 残念なパパの特徴

第1回 こっそり知りたい! パパをイクメンにする方法
家事・育児に積極的な男性も増えつつあるとは聞くけれど、ちょっと協力しただけで鼻高々なパパの態度にイラッとすることってありませんか?

「そういうパパのことを残念なパパと呼んでいます」と話すのは、父親の子育て支援を行っているNPO法人ファザーリング・ジャパン理事の徳倉康之さん。例えば、こんな特徴があったりして…。

●これやったアピール
「ごはんを食べさせた」「片付けておいた」など、ママが毎日行っていることを気まぐれに行い、得意気にアピールするパパ。そりゃ助かるけど、ちょっと恩着せがましくない?

●いいとこ取り育児
「家事・育児の一部分を担って“やったつもり”になっているパパ。例えば、離乳食なら、食材を選び、献立を考えるところからやらないといけないのに、ハイライトの“食べさせる”部分だけで担って満足されても…。

●いいとこ取り家事
ママが玄関に置いたゴミを出かけるときに捨てるだけで“家事をした”と思っているパパ。ゴミを集めて、分類するところから取り組んで欲しいんですけど…。

思わずイラッ! 残念なパパの特徴

こういった罠に陥るのは、家事・育児の全体像に理解が及んでいないことが原因だそう。では、そんなパパに思い直させるにはどうすればいいのだろう?

「イラつく気持ちを抑えて、とにかくほめて伸ばします。小さなことでも何かをしてくれたら『ありがとう』。これが漢方薬のようにじわじわと効いてきて、次第に協力してくれることが増えていくはず。また、育児においては適度に“任せる”ことも大切です。半日でも2~3時間でもいいので、強制的にでもパパと子どもだけの状況をつくりましょう。その際、ママは一切準備をしてはいけません。これによって、パパはやるべきこと、やらなければいけないことに気付きます」(徳倉さん)

家事・育児の大変さはやってみなければ分からないもの。少し手がかかるけど、まずはママが主体性を持って取り組まざる得ない状況をパパにお膳立てしてあげることも必要なのかも?
(根岸達朗+ノオト)

お話をお聞きした人

徳倉康之
徳倉康之
NPO法人ファザーリング・ジャパン事務局長
「笑っている父親が社会を変える」をミッションに、ソーシャルビジネス営業として企業とNPOの協働に力を注ぎ2014年10月から理事として活動。共働きの妻と2男1女の三児のパパ。
「笑っている父親が社会を変える」をミッションに、ソーシャルビジネス営業として企業とNPOの協働に力を注ぎ2014年10月から理事として活動。共働きの妻と2男1女の三児のパパ。