こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。離乳食が開始して、多くのママが経験することのひとつに、おばあちゃん世代からアドバイスされる離乳食の話があります。ママが知っている離乳食の本と違うけど、いったいどっちが正解なの?と悩んでしまうママもいると思います。今日は、そんな今と昔の離乳食の違いの一例をお話しますね。
どちらが正解??離乳食クイズ
さて、よくある今昔の離乳食の違い。今はどちらが正解でしょう?
1. 2カ月ごろから果汁や野菜スープを飲ませる
今は飲ませません。実は私が保育士になった20年前はこれが主流でした。ですが、今は乳汁の摂取量が減少すること、乳児期以降における果汁の過剰摂取の傾向と、低栄養や発育障害の関連、栄養学的意義が認められないなどの観点からすすめられていません。(厚生労働省授乳離乳の支援ガイドより)
2. 湯冷ましは飲ませたほうがいい?
母乳が飲めていれば湯冷ましは与えなくてもいいといわれています。これも私の母の世代は飲ませるものでしたので、私自身、母に「病院で母乳がしっかり飲めていれば、飲ませなくてもいいと言われたよ」というと、ビックリされたことを覚えています。
3. 大人から口移しで食べさせてOK?
私は母の咀嚼した食べ物を食べて育った世代です。こちらも今は虫歯菌が移る可能性があるということでしません。
4. 生後2〜3カ月から粉ミルクが必要?
粉ミルクを推奨していた時代があるようです。こちらも母乳で満足していて、身長も体重も伸びていれば、無理に飲ませる必要はありません。粉ミルクを使うか使わないかは、ママの選択でいいと思います。
5. そのほか
孫がよろこぶからジュースやおやつなど与えてしまうという、おじいちゃんやおばあちゃんもいますよね。よかれと思って与えているかもしれませんが、赤ちゃんにとってまだ早いものもあると思います。ママが大切にしたいことをお話できるといいですね。
離乳食に限らず、子育ての方法が今は違うということを説明するのは、とても難しいことですよね。だって、おばあちゃん世代はそれで子育てしてきたんですから。
「離乳食って、時代とともに変化しているみたいよ」ということをやんわりと伝えることができるといいですね。今、常識だということが10年後には変わっている可能性もあります。本は発行日が新しいものを買うなど、常に新しい情報を知ることも大切ですね。
著者:離乳食インストラクター協会代表理事 中田馨
保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。「かおりの“和の離乳食レシピ”blog」では1500以上の離乳食レシピを掲載中。
配信: ベビーカレンダー(レシピ)