すぐ実践!痔にならないため5つの習慣

すぐ実践!痔にならないため5つの習慣

第4回 ママと子どもの痔主問題
おしりのトラブルとして挙がる「痔」の問題。なかなか人には相談しづらいだけに、できることならなりたくない! そこで、所沢肛門病院・院長の栗原浩幸先生に、痔にならないための5つのポイントを教えてもらった。

1.食物繊維と水分を多めに摂る
食物繊維は腸のなかで水分を吸収して膨らんで、便を軟らかくしてくれる。ごぼうやさつまいも、きのこ類、わかめなどの海草類などがオススメだ。また、1日2リットルを目安に、日ごろからこまめに水分を摂ろう。

2.朝食をキチンと摂る
朝、コップ一杯の水を飲んだり、朝食を摂ると自然とトイレに行きたくなる。これが「排便反射」だ。大腸の大ぜん動が起こって直腸に便が溜まり便意を感じるという。

3.トイレで長い時間いきまない
朝はとりあえずトイレに座るのが日課という人もいるが、これはNG。長時間トイレに座り続けたり、無理にいきんだりすることは痔の原因になる。排便はしたくなった時にトイレに行き、短時間でスーッと出すのが理想だ。

すぐ実践!痔にならないため5つの習慣

4.運動をする。
座りっぱなし、立ちっぱなしなど、同じ姿勢でずっといるとお尻に負担がかかる。体を動かすことは便秘予防にもつながるので、子どもと遊びがてら体を動かすのがオススメだ。

5.カラダを冷やさない。
カラダが冷えると血行が悪くなり、痔を悪化させてしまう。湯船に入ってカラダを温め、肛門の血液循環をよくしよう。痔の痛みがある時は、使い捨てカイロでおしりを温めると楽になる。

「痔は重症でない限り、普段の食生活と生活習慣で簡単に予防できます。痔にならないだけでなく、健康のため効果的なので、規則正しい生活を心がけていきましょう」(栗原先生)

「なんだか最近おしりが痛い」という人は、痔の予防と快便生活を目指してまずは食生活と生活習慣を見直そう!
(川野ヒロミ+ノオト)

お話をお聞きした人

栗原浩幸
栗原浩幸
所沢肛門病院
所沢肛門病院 医院長、日本外科学会 専門医、日本消化器外科学会 指導医・専門医、日本大腸肛門病学会 評議員・指導医・専門医、日本消化器内視鏡学会 会員 
所沢肛門病院 医院長、日本外科学会 専門医、日本消化器外科学会 指導医・専門医、日本大腸肛門病学会 評議員・指導医・専門医、日本消化器内視鏡学会 会員