こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。大人の料理には必須の調味料ですが、赤ちゃんにはいつから調味料を与えていいのでしょうか?今日は、離乳食に調味料を使うときのポイントをお話ししますね。
離乳食に調味料は使わないほうがいいの?
調味料には塩分などが含まれているため、内臓が未熟な赤ちゃんに与えるときは配慮が必要です。食べさせる月齢、1回の量、調味料の種類。赤ちゃんにあげるときにはこれらを考えたいですね。
赤ちゃんはいつから調味料を使えるの?
離乳食と調味料に関しては諸説ありますが、離乳食インストラクター協会では、調味料を使うのは離乳食後期以降としています。その理由は、だしと素材の味だけで離乳食をおいしく食べられるからです。
離乳食後期を過ぎていても、味見をしてみて、だしと素材だけでもおいしかったら、調味料を入れなくてもOKです。1回の食事のうち、調味料を入れる料理と入れずに素材を楽しむ料理を作ってもいいですね。
離乳食煮はどれくらいの量の調味料を使えるの?
離乳食インストラクター協会では、離乳食後期なら1食:0.5ml(g)まで、離乳食完了期なら1食に:0.8ml(g)までを目安にしています。味付けというよりも風味づけとして使うことを心がけてくださいね。
大人の料理から取り分けるときはどうすればいい?
離乳食後期以降になると、大人の料理から取り分けすることも増えてくると思います。そこで取り分けするときのポイントをお伝えします。
1.調味料を入れる前に取り分け、小鍋で赤ちゃん用の調味料を入れる
2. 大人の料理をだしや湯冷ましで2~4倍に薄める
どんな調味料が使えるの?
基本にしていただきたいのは、「しょう油」と「味噌」です。離乳食完了期ごろから、じょじょに、砂糖や酢なども使えるようになってきます。ソース、マヨネーズ、ケチャップなどは、味もよく使いやすい調味料ですが、頻繁に使うことはおすすめしていません。
マヨネーズは生卵を使用して作られていますので、必ず火を通すようにしましょう。味覚が形成されていくこの時期。できる限り素材の味を「おいしい」と思ってもらえるよう、心がけてあげてくださいね!
著者:離乳食インストラクター協会代表理事 中田馨保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。「かおりの“和の離乳食レシピ”blog」では1500以上の離乳食レシピを掲載中。
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