メディア個別 離婚調停の基本情報『申立編』。申立方法から書き方など | いまトピママ | ママの知りたいが集まるアンテナ「ママテナ」

離婚調停の基本情報『申立編』。申立方法から書き方など

第662回 いまトピママ
家庭裁判所で行われる離婚調停。
裁判所のホームページをはじめ、いろんなところに情報が載っていますが、一体実態はいかなるものなのでしょうか。
申立ての手続きを中心にお伝えいたします。

離婚調停を申し立てる前に

できる限り、離婚調停を申し立てる前に相手にきちんと連絡しましょう。

実は、これが、とても大切です。

ほとんどの人が任意の交渉がうまくいかず、調停申立てに至っていると思いますが、交渉が決裂した際に、一言、「調停を申し立てようと思っている。ちゃんと話合いに応じてほしい。」と伝えておきましょう。

間違っても、突然家を出て行き、突然申立書の写しを送り付けるようなことをしてはいけません(DVなどの理由があるときは別ですが。)。

突然、家庭裁判所から調停申立書の写しと期日通知(1回目の調停日を連絡する書面)が送られてくるのと、事前に知らされているのとでは、心構えが全然違います。

前者の場合、相手の不満や怒りが増すだけで、この後に控えている協議にいい影響を及ぼしません。

少し手間でも、あまり気が進まなくても、事前に連絡しておきましょう。

申立てに際しての情報

いきなり裁判はできない(調停前置)

離婚は、人事訴訟といって、裁判で争うこともできますが、必ず調停を経た後でなければ申し立てることができません。

これを「調停前置」といいます。

申し立てられるのは誰?

申立ては、離婚をしたい人なら誰でもできます。

弁護士に依頼してもいいですし、自分で申立手続きをしても構いません。

申立書や必要書類については、最高裁判所のホームページに載っています。

弁護士に依頼しなければ、数千円で手続きが可能です。

申立書の書き方

申立書の書き方についても、最高裁判所のホームページの記載例を参考にすれば、そんなに難しくはありません。

記載例を見ていただければわかりますが、ほとんど自由記載欄はありませんので、裁判所によっては、「事情説明書」のような、事情をもう少し詳しく記載する書類を追加で書くよう指示されることもあります。

このような指示がなかったとしても、自分で書面を作成することをお勧めします。

記載内容はみなさんそれぞれ異なると思いますが、できれば以下のような内容を含んでいるといいでしょう。

夫婦のなれそめ 夫婦不和に至った原因(いつ頃から、何が原因で) 申立ての直接的な原因(引き金になった出来事等) 離婚条件に関する主張

このような詳細を記載する目的は、裁判官、調停委員、家裁調査官といった調停に関わる人たちに、事前に事情を知ってもらうためです。

通常、第一回目の調停で、調停委員から事情を聞かれます。

事情というのは、申立てに至った理由や、主張したい内容のことを指すのですが、とても多岐にわたるため、どうしても時間がかかってしまいます。

話す方にも聞く方にも整理して話す力量が求められますが、そう簡単ではありません。

事前に書面を出しておくと、調停委員も裁判官も事前に読んで上で調停にのぞみますので、話がスムーズです。

なお、これらの申立書類は、原則、コピーをして相手方に送付されます。

ですので、相手に知られたくない情報は書かないか、非開示希望を出した上で提出するのがいいでしょう。

調停の基本情報

調停の日時は希望を聞いてもらえるか?

第一回目の調停日時については、申立書に希望を書く欄があります。

仕事の都合などで「火曜は絶対に休めない。」「午前中の方が休みやすい。」といった事情がある人は、記載した方がいいでしょう。

反対に、「この日がいい。」という希望の仕方だと、必ずしもその日になるとは限りません。

調停は、裁判官、調停委員、相手方の予定も併せて考えなければならないからです。

二回目以降は、当事者双方、代理人及び調停委員の都合と家庭裁判所の部屋の空き状況を加味して決めていくことになります。

調停はいつ開かれる?

平日の日中です。

具体的には、午前中の場合は午前10時から、午後の場合は午後1時半から(ときどきは3時半から)2時間程度です。

ですので、少なくとも、半日は空けておく必要があります。

どのくらいの頻度で?

基本は月に一回です。

ただ、実際は、調停室が空いていなかったり、みんなの予定が合わなかったりして、次の調停が2か月先になることも珍しくありません。

年末年始や夏休みなどを挟む場合も、次回期日が2~3か月後になってしまうことがあります。

思っている以上に期日が入る頻度が少なく、最終解決まで1年かかったという例も珍しくありません。

まとめ

今回は、調停の入口、申立段階で必要な事前情報をお伝えしました。

本来、夫婦で話し合えるといいのですが、なかなかそれが難しかったりします。

そんなときは、家庭裁判所の離婚調停の特徴をよく把握した上で、上手に利用していただければと思います。

■専門家プロフィール:小泉 道子
「離婚テラス(相談機関)」及び「 家族のためのADRセンター(法務省認証機関)」代表。家裁勤務経験をいかし、悩めるご夫婦の仲裁役として奮闘中です。

いまトピママ
いまトピママ
いまトピ ママは子供を育てるママたちに役立つ情報をお届けします。
いまトピ ママは子供を育てるママたちに役立つ情報をお届けします。

ピックアップ

見栄っ張りなママ友の特徴と上手な付き合い方は?
険悪な姉妹……ママが考えた「姉妹が仲良しになる」方法
育児経験が仕事に役立つ!『子育て支援員』になるには?
長男を親に依存する子にしてしまった私…。2人の子育てをして思った「自立した子」の育て方。