グリルで焼くコツ
家で干物を焼く場合、多くの人が使っていると思われる、コンロについている魚焼きグリル。一手間くわえるだけで、干物の仕上がりが断然かわってくるんです。
まず最も大事なのが、しっかり予熱をすること。グリルが温まっていると、それだけで魚が焦げにくく、ふっくらとした仕上がりになります。そして焼くときは、魚の身の方を先に焼くこと。まず中火で身を焼き、焼き色がついたら皮の方を弱〜中火で焼きます。
魚の表面に日本酒を塗っておくと、風味がよくなり、さらにふっくらと焼き上がるそうです。
焦げ付きやすいものはフライパンで
干物はフライパンでも焼くことができます。温めたフライパンにクッキングシートをのせて、皮を下にして干物をのせます。中火で皮に焦げ目がつき、身が白くなってきたら裏返します。身の方にも焼き色がついたら出来上がり。
グリルでは焦げてしまいやすいみりん干しも、フライパンなら失敗しづらいです。通常の干物と異なるのは火加減。みりん干しの場合は、焦げないよう弱火でじっくり火を通すのがコツです。
また、フライパンで焼いた場合、汚れ物も少なく片付けやすいのもメリットなので、忙しい朝などにもオススメです。
保存方法と解凍方法も大事
お土産などで大量に干物をもらった場合、保存方法は必ず冷凍保存で! 開きなどの場合は、解凍せずに凍ったまま弱火でじっくり焼いた方が、うまみ成分が逃げずおいしく焼けるそうです。
身の厚いものは、事前に冷蔵庫で3〜4時間かけて解凍しておくと、中までしっかり火が通るのだとか。
干物もちょっとしたコツで、お店のようなふっくらとした焼き上がりに。これまで失敗続きで敬遠していた人も、今夜はコツを踏まえておいしい干物にチャレンジしてみては?
(文・姉崎マリオ)
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