便秘がちな子どもに毎回強い薬を飲ますのも…。排便を穏やかに促す方法

便秘がちな子どもに毎回強い薬を飲ますのも…。排便を穏やかに促す方法

第2回 薬に頼らず子供の不調を改善!
下痢、便秘、発熱、アレルギー、胃痛、精神不安。どれもつらいですが、大人はもちろん、子どもにも行える、薬をのまずに不調を整える方法を伝授。病院に駆け込む前にママができる「お手当て」の参考に! 今回は詰まりやすい便の対処方法を紹介します。

便の詰まりを整える

薬に頼らず子供の不調を改善! 便秘編

軽度の不調なら薬を飲まないに越したことはありません。便秘もしかり。軽い便の詰まりなら精油(エッセンシャルオイル)でのケアも試してみてください。腸に働きかけるといわれている成分を含み、香りも穏やかな「オレンジビター」や「マンダリン」は、子どもたちにも安心して使える精油。Vol.1 下痢の改善方法と同様に、精油を植物オイル(キャリアオイル)で希釈して、お腹と背中の下部(腰の辺り)に塗布してください。手のひらで温めたオイルを時計回りなでるように軽く塗布します。さらに就寝前に塗布することで、朝の自然な排便を促します。

便秘は、偏食や不規則な生習慣も要因の一つといわれています。就寝前にママが子どもにアロマトリートメントを行えば手のぬくもりが伝わり、心が落ち着くことで安眠にもつながりますし、生活のリズムを整えるきっかけにもなりますよ。また、栄養や食物繊維、水分が足りているかを考えて、毎日の食事にも気を使ってください。
※症状の程度などにより、医療機関での受診をおすすめします。

精油のブレンドレシピ「便秘」

30mlのアロマトリートメントオイルの作り方

【用意する物】
精油
・オレンジビター 2滴 (腸の蠕動運動を活発に)
または、マンダリン 2滴 (腸の蠕動運動を活発に)
・ローズマリーシネオール 2滴 (腸の蠕動運動を活発に)
・ローズウッド 2滴 (心身をリラックス)
植物オイル(キャリアオイル)
・スイートアーモンドオイル 30ml (希釈用)

【作り方】
スイートアーモンドオイルを遮光ビンや小さめのガラス瓶などに注ぎいれ、そこへ上記の精油(オレンジビター、ローズマリーシネオール、ローズウッド)を各2滴ずつ垂らす。ビンを軽く回すなどしてかき混ぜれば出来上がり。
(※注参照)

植物オイル(キャリアオイル)とは

精油は刺激が強く、原液では使用できません。そこで希釈が必要になり、希釈として使用できるものを基材と呼びます。その基材の中に植物オイルも含まれ、キャリアオイル、植物油、などともいいます。「スイートアーモンドオイル」のほかに、「オリーブオイル」「グレープシードオイル」「ココナッツオイル」「セサミオイル」「ホホバオイル」「マカデミアンナッツオイル」などがあります。
※ 植物オイルは希釈に必要なものですが、酸化しやすいオイルの場合、服などについてしまうと臭いが残ります。洗濯しても臭いがなかなか落ちない場合がありますが、そんな時には、セスキ炭酸ソーダで予洗いすると臭いがとれ易くなりますよ。また、事故防止を考慮し、乾燥機は使用せずに自然乾燥をおすすめします。

※ 塗布する場合、500円玉程度の量で行ってください。
※ 植物オイルで希釈した状態で、必ずパッチテストをしてからご使用ください。
※ 植物オイル(キャリアオイル)は、ホホバオイルなどもおすすめです。植物オイルの使用感が苦手な場合は、アロマ基材用のジェルなどでも代用できます。
※ 植物オイルに対して、精油は1%以下に希釈してください。
※ 1度で使い切らない場合は、遮光ビンなど、ふた付きのビンを使用ください。
※ 大人が使用する場合、濃度は5~10パーセントに。30mlの植物オイルに精油は合計12~24滴でブレンドしてください。
※ このブレンドレシピは腸に溜まったガスにも有効です。
■協力一覧 イラスト/こさかいづみ
島村智子
島村智子
1997年ナード・アロマテラピー協会認定・アロマトレーナー資格取得以降講師として活動。医療従事者を対象とした講座や、スクールを開講。現在はフリーで活動中。
1997年ナード・アロマテラピー協会認定・アロマトレーナー資格取得以降講師として活動。医療従事者を対象とした講座や、スクールを開講。現在はフリーで活動中。