仏像、駄民具、シャッター……どこが楽しいのかマニアに聞いてみた
この記事は「アリシー」から提供を受けて掲載しています

仏像、駄民具、シャッター……どこが楽しいのかマニアに聞いてみた

〇〇〇の知らない世界?
「蓼食う虫も好き好き」と言うように、趣味の世界には「え!」と、びっくりするような趣味を持つ人がいっぱいいます。

6月30日に東京・清澄白河で行われた東京別視点主催「第1回マニアフェスタ」という、ちょっと変わったマニアが集まるイベントへ潜入。今回は、イベントに参加した方々に、趣味の魅力を聞いてきました!

■ファンが多い仏像世界の楽しさは? 仏像リンクさん

仏像リンクさん&仏像ピクトさん ※仏像リンクさんは筆者によるイメージ図
芸能人にもファンが多く、テレビや雑誌でもよく取り扱われる仏像の世界。
もともとコレクター気質だったという仏像リンクさんが、仏像に目覚めたのは学生時代の京都一人旅。東寺の立体曼荼羅で鳥肌がたったことをきっかけに、仏像にハマったのだそう。

仏像の魅力って、どこにあるのでしょうか。

「仏像は時代の架け橋的存在、いろんな歴史を積み重ねていること。これまで多くの人がこの仏像に祈りをささげてきたなどの背景を感じられるところですね。

あと仏像といえば京都や奈良と思われがちですが日本のどの地域にも仏像があって、どこでも地域の人たちに大切に守られているんです。各地域にある地方仏を見に行って、地域の人たちと交流するのも楽しいですね。『よくきたねー!』って喜んでもらえて。そういった純朴な人たちと出会うのも魅力です」
歴史に思いをはせたり、交流を楽しんだりと、仏像を知るだけじゃない楽しみがあるようですよ。仏像なら本や情報があふれているので、趣味探ししている人は触れてみて!

■捨てられる寸前の民具や雑貨を愛する、駄民具のダミラさん

駄民具のダミラさん ※筆者によるイメージ図
「親が雑貨店をしていたこともあり、子どものころから雑貨好きだったんです」というダミラさん。

大学時代に骨董市で、野球のラフなイラストが描かれた横笛に出会ったことから、他の人が価値を見出さないような変わったもの=駄民具に興味を持ちます。骨董市での出店から広がり、ついには東京・野方にお店を構えるまでに。今や、地方にも買い付けに行き、倉庫に眠っている雑貨の山から自分なりの一級品を見つけたときは「生きててよかった」くらいうれしいそうです。

「これらの良さがわからない人には、どれだけ話しても伝わりづらく難しいんです。これらがいらない人にとっては、不要なモノでしかないのもわかってます。だから子どものころは、趣味が合う人が周りにいなくて、ひとりで悦に浸ってました。でも店を始めたことで、趣味が合う友だちができたのが良かったです」
付き合いの幅を広げるのが得意じゃない人も、趣味を見つけて行動をおこすことで、自分の感覚に合う人と出会えそうですね!

■積極的な動機じゃなくても、ハマるものに出会えるかも! シャッター写真家の大久保茉莉さん

シャッター写真の大久保茉莉さん
美術大学で写真専攻だった大久保さん。卒業制作を考える中で、自分が無作為に撮影したものを見ていたときに、シャッターが写りこんだ作品が多いことに気づきます。最初はシャッターをメインに撮り続けたらどうなるかな? くらいの気持ちで始めたそうですが、卒業制作後も、本やバッヂなどをイベントに出すようになったそうです。
大久保さんの作品
「『え? それ何?』といわれるような、人と違う趣味ができたし、作品を通じて人に共感してもらえるのがうれしいです。積極的に好きという気持ちから入ったわけじゃないけど、何かテーマを決めて、それに沿って動いてみるのは楽しいって気づきました。

趣味がない人は、なんでもいいから思い切ってやってみるとハマることがあるかもしれません。派生的に別のことにも興味をもてるかもしれませんよ」

普段は気にしないシャッターのボーダー的かわいさに、筆者もメロメロ。街でもシャッターを気にするようになりました。趣味に迷う人は、とりあえず何かにハマってみるのも一つの手ですよ!

■無料でいつでも見れる民芸品!? 狛犬好きの筆者

ちなみに筆者の趣味は、神社にいる石の狛犬巡り。マニアフェスタにも出展しました。

狛犬のデザインの違いや地域性の違いを楽しんだり、台座に書いてある情報から狛犬が見守ってきた歴史に思いをはせたりしています。いつでも無料で見ることができますし、昭和初期まで手彫りだったことを思うと民芸品のようにも感じてしまいます。なにより、仕事もなにも関係ない同じ趣味の友人とみんなでわいわいお出かけするのが単純に楽しいんです!

たくさん歩いたあとに、その日の狛犬をつまみにみんなで飲むビールも最高ですよ!
こちらは新宿御苑駅の近くにある秋葉神社の狛犬。実は、別の神社にある狛犬をコピーしたデザインなのですが、元のデザインの流麗さは消えて、おとぼけたデザインになってしまっているんです。でも、愛嬌はこちらのほうがあるのでお気に入り。

近所の狛犬だけでも、お散歩ついでに見比べてみると、いろんな気づきがあるのでチェックしてみてくださいね。
どんなものでも趣味になるマニアな世界。ポピュラーな趣味にハマれない人は、ちょっと濃厚な世界も覗いてみると、意外な出会いがあるかもしれないですよ。

(ミノシマタカコ+アリシー編集部)
アリシー 編集部
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アリシー編集部は、30代を目前に漠然とした不安を抱くも、なかなか一歩前に踏み出せない女性(=いもむし女子)に向けて、いつもの日常がちょっと豊かになるようなコンテンツを提案しています。きっと自分らしい生き方を見つけるきっかけになるかも。
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女性向けに情報を発信するWebメディア「アリシー」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。グルメやファッション、マンガ・エッセイなどアリシーの一部コンテンツは、姉妹サイト「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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