何者にもなれない不安から脱却! 私が絵を描き続ける理由
この記事は「アリシー」から提供を受けて掲載しています

何者にもなれない不安から脱却! 私が絵を描き続ける理由

第25回 キシダチカのアコガレーヌライフ
【キシダチカのアコガレーヌライフvol.25】
こんにちは! キシダチカです。

秋といえば~? そう、芸術の秋ですね。といっても、私は年中絵を描いたり何かを作ったりしているのであまり季節は関係ないのですが。

今回は、なんで私が絵を描き始めたのかについて、お話したいと思います。

■物心つく前から絵を描いていた

絵を描き始めたのは完全に父の影響でした。父もずっと絵を描いてきた人で、その姿を見て育ったせいか、物心つく前から描き始めていたそうです。
今家に残っている最古の絵は、おそらく2歳の私が描いたであろう、当時飼っていた三毛猫。斑点から爪まで全て描写しているせいでめちゃくちゃ怖い……。
そんな感じで気付けば、お絵描き少女だったキシダ。少女漫画誌は、「ちゃお」と「なかよし」を読み込んでいたのですが、小学4年生の時に種村有菜先生の漫画に出合い、雷に打たれるような衝撃を受けてからは、「りぼん」一択に。

毎日夜遅くまで絵を描いていたせいで、小学生にして寝不足の日々を送っていました。学校でもずっと絵を描いていたので当然のように「私、漫画家になるんだろうなー」と思っていたんです。どこからくるんだその自信。

■自分の才能を客観視できるようになった高校時代

そのまま中学生になり、高校生になりました。高校は美術専門のクラスだったため、同級生とよく絵を交換したり、コンテストに参加したりと、日々楽しく過ごしていました。が! 薄々気付き始めます。「私、漫画家になるの無理じゃね?」

今こうしてコラムの仕事をいただいてるのが不思議なくらい、私って本当〜〜に国語が苦手なんです。動きが伝わるような絵も、背景も描けないし。漫画家って総合的な能力が必要じゃないですか。

それでも、絵を描くことを仕事にしたい! とは思うものの、さらに気付いたことがあります。「あれ、絵がうまい人って世の中に死ぬほどいるのでは……?」と。

高校生にして平面の中での自分の限界を感じてしまった私。もうダメだ、どうやって生きていこう……。就職できるのかな。自分の将来に不安を抱かずには入られませんでした。

■迷いを抱えながら大学へ進学

絵を描く気になれず、進んだ工芸系の大学で、授業とは別に「図工女子」という作家グループに所属して活動をしていたのですが、ここが私にとってのターニングポイントでした。

落書きから誕生したキャラクターを立体にしたくなり、慣れない裁縫技術を駆使して生まれたのが、憧れの精・アコガレーヌでした。平面から立体になると何百倍もカワイイ……! 「なんだ、私平面だけじゃないじゃ〜ん!!」と思えた瞬間だったのです。

■続けていたら何かにはなる!

「趣味を仕事にしたら嫌いになるでしょ?」ってよく言われるけれど、私はものづくり以外の能力は人並み以下でバイトも満足にできず、親からも「この子、将来大丈夫か?」と心配されるほど。そんな私にとっては、描いたり作ったりすることが、唯一自分ができることなので、嫌いになるという選択肢がないのです……!
自分でも将来どうなるんだろう、と不安ながらもやってきたことが、少しずつ仕事として実を結び始めているので、続けていればなんとかなるのかなーと、最近は楽な気持ちで絵を描いたりものを作ったりしています。まだまだどうなるかわからない自分の未来に期待!

(キシダチカ+ノオト)
キシダチカ
キシダチカ
奈良より広い肩幅を持つ女。 憧れの精"アコガレーヌ"を中心にトンチキハッピーな作品を作ったり誰でもキラキラになる似顔絵を描いたりしてるよ!わりと似ている。 Twitter(@Ochika_15)を中心に漫画やイラストも投稿しているので覗いてみてね。
奈良より広い肩幅を持つ女。 憧れの精"アコガレーヌ"を中心にトンチキハッピーな作品を作ったり誰でもキラキラになる似顔絵を描いたりしてるよ!わりと似ている。 Twitter(@Ochika_15)を中心に漫画やイラストも投稿しているので覗いてみてね。
女性向けに情報を発信するWebメディア「アリシー」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。グルメやファッション、マンガ・エッセイなどアリシーの一部コンテンツは、姉妹サイト「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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