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老眼ではなく”労眼”。長時間スマホが招く心身の不調とは?

第8回 知っておきたい病気・健康のはなし
若くても、ものが二重に見えるように!?
目の不調だけでなく、重症化すると精神面にも症状が出るという「スマホ労眼」。放っておくと、ものが二重に見える「内斜視」を引き起こす可能性も。スマホ労眼の危険性や対処法について、あまきクリニック院長の味木幸先生にお話を伺いました。

◾︎若者にも増加中! スマホの見過ぎで起きる目のトラブル

──スマホの使いすぎによって起こるスマホ労眼とはなんでしょうか?

「スマホを近くで見すぎて、ピント調節機能の調子が悪くなる状態のことです。ピント調節の機能が悪くなると、見ようとするところにピントが合わなかったり、ピントが合っていても目や頭、体の調子が悪くなる場合があります」

──スマホ労眼は何が原因ですか?

「目の筋肉の酷使です。人は毛様体筋(もうようたいきん)という筋肉を使って、もののピントを合わせているのですが、目を酷使すると毛様体筋が炎症を起こし痛みが生じたり、目が重くなるなどの症状を引き起こします」

■重症化すると心身にも影響が?

──スマホ労眼が重症化するとどのような影響を及ぼしますか?

「まずものの見え方が変化します。ピントが合わなくなる、見ようとするところが眩しいなどの症状が表れ、重症化すると頭痛や肩こり、吐き気を催す場合もあります。

最近の学会発表では、目が寄り目になりものが二重に見える内斜視という状態になるケースも報告されています」

──他にも心身への影響はありますか?

「パソコンやスマホを見ていると、脳が刺激され興奮状態になり眠れなくなります。眠れないことがストレスとなり、精神面への影響が出てくる場合もあるでしょう」

■スマホやパソコンを長時間使う人は要注意。こまめに目を休ませて

──スマホ労眼になりやすいのはどのような人ですか?

「パソコンやスマホを使用する時間が長い人はスマホ労眼になりやすいです。特にゲームなどをよくする人などは気をつけましょう」

──仕事でパソコンを使う人がスマホ労眼にならないようにできることはありますか?

「パソコンやスマホを長時間継続して使用することを控えましょう。理想を言えば15〜20分の間に1分程の休憩が必要なのですが、それが難しい方は30分から1時間の間に5分〜10分程度の休憩を取りましょう。休憩するだけでなく、コピーを取りに行く、トイレに行く、電話で人と話すといった別の動きを入れ、パソコンやスマホを断続的に使用するといいでしょう」

──パソコンを見る時の距離はどのくらいがいいでしょうか?

「人それぞれ見え方は異なりますが、目安として画面の角と角を対角線上に結んだ距離と同じぐらいの距離を、パソコンと顔の間に取るといいでしょう」

■スマホを使う時のルールを決めよう

── 眠れなくなることによりストレスが溜まり精神的な影響が出るとのことですが、よく眠るためにはスマホやパソコンをどのように使用すればいいでしょうか?

「寝る1時間前はパソコンやスマホは見ないほうが良いです。リラックスする方法を考え、画面を見ることを控えましょう。ゆっくりとお風呂に入るのもお勧めです」

──スマホ労眼にならないためのスマホの正しい使い方、パソコンの使い方はありますか?

「ゲームは控えましょう。肩に力が入り、目を酷使するため疲労度が高く、目に大きな負担をかけます。ゲーム以外にもSNSの投稿も精神や脳、目を使いますので、負担が大きいと考えられます。

スマホは連絡ツールとして活用することが多いと思いますが、時間を決めて使用するといいでしょう。例えば夜中に連絡が入っても反応しないというように、自分で使う時間をセーブをしましょう。最近のスマホでは、スマホの使用時間を教えてくれる機能もあるので、活用してみてはいかがでしょうか。

1日の中の時間単位での制限が難しい場合、スマホを触らない日を設けるのもいいでしょう」

──スマホの明るさはどのようにしたらいいでしょうか?

「時間帯によってブルーライトを調節しましょう。昼間はブルーライトを浴びてもいいですが、日没後はブルーライトカットの状態で使うといいでしょう。

人間は日中は太陽からブルーライトを浴び、日没後はブルーライトに当たらないというのが本来の生活です。ブルーライトは体内時計をコントロールする光なので、日没後もブルーライトを浴び続けると体内時計の機能が鈍くなり、体調を崩しスマホ労眼などの症状に繋がります。

日没後はパソコンを使わないことがベストですが、それは難しい人が多いと思うので、ブルーライトをカットして使いましょう」

■スマホ労眼になってしまった場合の対処法

──スマホ労眼の対処法はありますか?

「一番はパソコンやスマホから離れることです。また、火傷しない程度の温かいタオルを目の上に乗せるといいでしょう。その時に、目のツボがある首の髪の生え際あたりを一緒に温めるといいですよ。

また、歩く姿勢はものの見え方と関係があります。背筋をピンと伸ばし、腰を動かしながら地面をしっかり蹴って歩くことを意識すると、体全体のバランスが整えられるので、見え方の不調や頭痛などの症状が緩和されます。

これらを実践することで、スマホ労眼になってしまった場合でも1ヶ月ぐらいで症状が治ります。眼科に行った場合も、症状が治まるまでに数ヶ月は必要です」

──スマホ労眼になったら病院に行くべきでしょうか?

「スマホ労眼は眼科を受診したからといってすぐ治るものではありません。しかし、スマホ労眼ではなく別の病気である場合もあります。

病院では目と整形外科と精神科的な要素で症状を見ています。視力を測る、目が乾きすぎていないかの確認、手に痺れや肩こりがあるか、眠れているか、吐き気がするかなどの検査をしています。他の病気の可能性も考えて、受診してみるといいでしょう」
仕事でもプライベートでも使うスマホやパソコン。長時間の使用は避け、こまめに休憩を取りましょう。スマホやパソコンを使う際にはマイルールを決めて、目に負担を掛けないようにすることが大切です。

(辻野祐馬+アリシー編集部)
辻野祐馬
辻野祐馬
雑誌編集者&WEBライター。ファッション、美容、恋愛などの執筆を中心に複数の女性メディアで活動。色彩検定、化粧品検定の1級を保有。カネボウメイクアップ養成講座でメイクを学ぶ。特技はパーソナルカラー分析。
雑誌編集者&WEBライター。ファッション、美容、恋愛などの執筆を中心に複数の女性メディアで活動。色彩検定、化粧品検定の1級を保有。カネボウメイクアップ養成講座でメイクを学ぶ。特技はパーソナルカラー分析。
女性向けに情報を発信するWebメディア「アリシー」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。グルメやファッション、マンガ・エッセイなどアリシーの一部コンテンツは、姉妹サイト「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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