掘り出すと逆効果!? 正しい処理&ケアで埋没毛を撲滅
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掘り出すと逆効果!? 正しい処理&ケアで埋没毛を撲滅

毛が太い人は要注意!
皮膚の下で毛が成長してしまう「埋没毛」。見つけると、つい掘り起こして抜いてしまいたくなりますが、無理にほじくり出すと肌を痛める原因になることもあるそう。埋没毛について、脱毛サロン・パトラクシェ店長の北野美帆さんに伺いました。

■毛穴の傷が原因! 掘り起こすと悪循環に……

──埋没毛はなぜできてしまうのでしょうか?

「主な原因は、毛穴の皮膚が傷付いてしまう肌ダメージです。カミソリによる剃毛、衣服による擦れ、誤ったワックス除毛や毛抜きの使用などで毛穴の皮膚が傷付き、毛穴の修復過程で皮膚が毛穴を塞いでしまい、その下から毛が伸びて表に出ることができず、表皮下で伸びてしまうのが埋没毛です。

また、肌ダメージだけでなく毛穴の詰まりや汚れによって、毛が毛穴に沿って伸びず、途中で毛穴以外の部分を侵食しながら伸びることもあります。太さのある毛が埋没しやすいと言われています」

──埋没毛は放置するとどうなるのでしょうか?

「埋没毛は放置すると伸び続けます。場合によっては表皮を自然に突き破って表に出てくることもありますが、表に出てこなくても、いずれ皮膚の下で毛が溶けて吸収されます。ただ、毛はメラニン色素を多く含むので黒い色が皮膚の下に残り、色素沈着してしまうことがあります」

──埋没毛をなんとか表に出したい時、無理に掘り起こすと、どうなってしまうのでしょうか?

「埋没毛を表に出すためには、埋没した毛の表皮を切らなければなりません。中には、切り口がきれいになる鋭利な刃物などを使って器用に毛を取り出す人もいますが、結局は発毛細胞が残っているので毛はまた伸びてきます。無理に掘り起こすと肌表面を傷付けてしまうので、修復過程でまた皮膚が毛穴を閉じてしまい、同じく埋没毛になる可能性があります。さらに、傷口からバイ菌などが入って炎症を起こすことも。

また、皮膚は傷付くと以前よりも強固になる可能性があるので、傷付けた皮膚は以前よりも厚くなり、通常の皮膚のターンオーバーがしにくくなり、その部分がくすんでしまうこともあります。自己処理で色素沈着や傷跡が残るのが嫌ならば、皮膚科に行って、外科的処置や正しいアフターケア、薬などを適切に塗布することがオススメですね」

■肌の乾燥対策を心がけて

──脱毛サロンではどのような処理ができるのでしょうか?

「基本的にサロンでは治療などの医療行為ができず、埋没毛は処置できません。なので、毛が太くて埋没毛に悩んでいる方は脱毛をして、毛を薄く細くしてしまうのが一番です」

──埋没毛ができてしまった時、自宅ではどのようにケアすれば良いでしょうか?

「埋没毛ができている部分を清潔に保ち、衣服が擦れないように気を付けましょう。乾燥しすぎないように軟膏などを付けて、自然に皮膚ができあがるのを待つことです。また、添加物の少ないビタミン美容液なども保湿やターンオーバーの促進効果が高いです」

■念入りな肌ケアを続けよう

──今後、埋没毛をつくらないためにはどうすれば良いでしょうか?

「まず皮膚を常に清潔に保ち、日焼けや乾燥に気を付け、ターンオーバーを狂わせないようにしてください。また、セルフでの剃毛や除毛クリームなどを使った処置をしないこと。衣服や椅子の擦れが気になる場合はその部分を入念にケアして、清潔で柔らかく潤いのある皮膚を維持するよう心がけましょう。

先ほども触れましたが、太さのある毛が埋没毛になりやすいんです。毛の太さなどは男性ホルモンが強く影響しているので、遺伝などで男性ホルモンが強く、腕や足、お尻などの毛が濃く太い方は特に注意が必要です。一番早い方法は、専門サロンで光脱毛などを行い、埋没毛になるような太い毛をなくしてしまうことですね」

無理に自己処理せず、正しいケアを続けていけば埋没毛ができる可能性は減らせるはず。自分に合ったケア方法で、埋没毛のない肌を目指してみてはいかがでしょうか。


(五十嵐綾子+ノオト)
五十嵐綾子
五十嵐綾子
ALICEY世代ど真ん中のフリーランスライター・編集者。史学科出身&世界遺産検定1級の世界史系歴女でもあります。知らない世界に飛び込むことや新たな発見をすることが大好きなので、読者の皆さまの世界が広がる記事をお届けします! ※背景画像撮影:中里健太(@LENS_BLOG_)
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女性向けに情報を発信するWebメディア「アリシー」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。グルメやファッション、マンガ・エッセイなどアリシーの一部コンテンツは、姉妹サイト「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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