肌以上にダメージ大!? 髪・頭皮の紫外線対策について聞いてみた
この記事は「アリシー」から提供を受けて掲載しています

肌以上にダメージ大!? 髪・頭皮の紫外線対策について聞いてみた

毛髪には自己修復力なし
日差しの強い季節、欠かすことのできない紫外線対策。多くの人が顔や身体に日焼け止めを塗ることを思い浮かべると思いますが、髪や頭皮のケアはどうでしょう?

見落としがちなパーツだからこそ、きちんとしたケア方法を知っておきたいですよね。聖心美容クリニックの熱海院院長・小林美幸さんに詳しい話を聞いてみました。

■紫外線が与える髪・頭皮への影響は?

──紫外線は髪にどのような影響を与えますか? 

「髪の表面を覆うキューティクルには、紫外線を防御するメラニン顆粒がありません。例えば、皮膚の日焼けは有害な紫外線が入ってこないよう、メラニン顆粒が皮膚を守ろうとして肌が茶色くなることがありますよね。しかし、メラニン顆粒がない髪の表面は、ダメージを直接受けてしまうのです。

人間には、物理的外力からの保護、紫外線防御、保温のために髪が生えていますが、紫外線によるダメージで淡色化し、色が明るくなります。また、ヘアカラーをしているとより紫外線の影響を受けやすくなるので注意が必要です。毛根にダメージがなければ新しい髪は生えてきますが、ダメージを受けた髪そのものは再生できません」

──ケアをせずに紫外線を浴び続けた場合、髪にどのようなトラブルが起きますか?

「髪には自己修復力がありません。ダメージは少しずつ蓄積し、パサつきや切れ毛、淡色化などのトラブルを起こしてしまうでしょう」

──頭皮のダメージは自分では気付きにくいかもしれませんが、どのような症状が起こりますか?

「日焼けすると頭皮の免疫力が低下し、症状がひどければ毛根への影響も考えられます。結果的に毛周期が乱れ、抜け毛が増えたり、薄毛の原因になったりする可能性があるでしょう」

■髪・頭皮のセルフケアは?

──自宅でできる髪のケア方法を教えてください。

「髪は、紫外線、ドライヤーの熱、ブラッシングの摩擦、ヘアカラー、プールの消毒剤など、さまざまな外的因子によってダメージを受けます。ドライヤーは熱風にしない、過度のブラッシングを行わないなど、少しの習慣を心がけるだけで髪への負担を減らすことができます。トリートメントも刺激を緩和するという点で有効です」

──自宅でできる頭皮のケア方法を教えてください。

「血流を改善させるために過剰に頭皮をもんだり、たたいたり、ごしごし洗いすぎたりする方がいます。しかし、これらは頭皮の皮膚がこすれて薄くなる原因です。やりすぎは悪化因子になります。基本的に皮膚に摩擦を与えないようにケアしましょう。

またシャンプー選びも重要です。皮脂が多い人はすっきり洗い流せるタイプ、パサつきのひどい人はしっとりするタイプなど自分に合ったものを使い、洗髪後はしっかり洗浄成分をシャワーで洗い流しましょう」

■サプリメントでインナーケアも!

──髪・頭皮のための紫外線対策を教えてください。

「クリーム剤だけでなく髪にも使用できるスプレータイプの日焼け止めがあるので、そういったアイテムでの対策がオススメです。できれば、外出時は帽子や日傘を使用しましょう。飲む日焼け止めのサプリを併用するとより良いと思います」

──ALICEY読者にアドバイスがありましたら、お聞かせください。

「自分に合った正しいケア方法を知ることが大事です。かゆみや赤みなど症状がある方は、ひどくならないうちに皮膚科で相談することをオススメします」

紫外線のダメージを受けていても、気付きにくい髪や頭皮。日差しが強いこれからの季節、ぬかりない対策を心がけましょう!

(やまかわきよえ+ノオト)
やまかわきよえ
やまかわきよえ
1982年生まれ、静岡県出身の元プログラマー。現在3児の子を持つ、新米ライター。人見知りをほとんどせず、新しい世界へ飛び込んで行くことが大好き。迷い込みたい新しい世界へも飛び込んで行きたい!
1982年生まれ、静岡県出身の元プログラマー。現在3児の子を持つ、新米ライター。人見知りをほとんどせず、新しい世界へ飛び込んで行くことが大好き。迷い込みたい新しい世界へも飛び込んで行きたい!
女性向けに情報を発信するWebメディア「アリシー」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。グルメやファッション、マンガ・エッセイなどアリシーの一部コンテンツは、姉妹サイト「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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