Twitterフォロワー6万人! 作家・すれみが「女子あるある」でブレイクするまで
この記事は「アリシー」から提供を受けて掲載しています

Twitterフォロワー6万人! 作家・すれみが「女子あるある」でブレイクするまで

第1回 アリシー作家連載陣企画
【すれみ×ALICEY藤田対談(前編)】
ALICEY(アリシィー)で、女子の生態をイラストにした「すれみの女子あるある観察日記」を好評連載中の作家・すれみさん。SNSをきっかけにクリエーターとしての地位を確立した彼女は今や、飛ぶ鳥を落とす勢いの売れっ子となりました。そんなすれみさんに、「女子あるある」ネタでブレイクした経緯から彼女自身の生態まで、ALICEY副編集長の藤田佳奈美が前後編2回に分けて直撃します!

■インタビューをきっかけにALICEYの看板作家に!

藤田:すれみさんとALICEYの出会いは、2016年6月にご登場いただいたインタビューでしたよね。
すれみ:そうですね。当時は、趣味でTwitterをやっているただの大学生でしたから、インタビューされるのも初めてのことで。正直、何をしゃべったのか、あまり覚えていないんですよ(笑)。

藤田:もともとは3年ほど前に、周囲の友だちに向けてあるあるネタをツイートしていたのが始まりとお聞きしました。こうしてイラストを仕事にしようという考えはあったんですか?

すれみ:実はそんなことないんです。むしろ、あのインタビュー記事がLINEニュースなどで配信されて、周りの人から「読んだよ!」と言っていただけたり、フォロワーさんが一気に増えたり、大きな反響があってびっくりしました。そこからいろいろと環境や考えが変化していった感じですね。
藤田:今はもう、大学を辞めてこれを本業にされているんですよね?

すみれ:はい。ALICEYからインタビューのオファーをいただいたのは、ちょうど学校を辞めるかどうか迷っていた時期だったので、結果的に「よし、もっと本腰を入れてやってみよう」と決断する後押しになりました。

藤田:そうだったんですね! じゃあ、すれみさんはALICEYが生んだ人気作家ということで良いですか(笑)?

すみれ:人気作家なんておこがましいですけど、スタートラインに立たせてくれたメディアなのは間違いないです。こうして連載までやらせていただいているのは、本当にありがたいことです。

■「女子あるある」をイラスト化したきっかけは?

藤田:すれみさんは日ごろ、どうやって「女子あるある」ネタを集めているんですか? 学生さんはもちろん、ALICEY世代との接点を日常的に持つのって、けっこう大変だと思うのですが。

すれみ:まわりの人から聞いた話が多いかもしれません。友だちと話している時も、「あ、これは使えるかも」とピンときたら、すぐスマホにメモるようにしていますね。

藤田:実際、「あるある」の当事者は、それを「あるあるネタ」とは認識できないでしょうから、すれみさんならではの視点ですよね。それをイラストにしようと思ったのはなぜですか?

すれみ:本当はもっと写真を上げたり、ブログに文章を載せたり、いろいろな表現をやってみたかったんですけど、たまたま最初に描いたのがイラストだったんです。それに、そもそも「女子あるある」をやると決めていたわけでもなくて、「女子がTwitterに上げる写メ」をアップしたらそれがバズったので、しばらくその路線で続けてみることにしたんです。
藤田:それがこうして仕事になるわけですから、SNSはおもしろいですよね。

すれみ:本当にそう思います。私なんて、もともと絵を描くのが好きだったわけでも、まして得意なわけでもないですからね。イラストも独学です。

藤田:でも、同じことを考えている人がいたとしても、実際にやってみるところまでいかない人が大半だから、すれみさんにはやっぱり適性があったんだと思いますよ。まずやってみて、その反応を見て続ける。これって、なかなかできることじゃないですから。

すれみ:そうなんですかね。自分としては楽しんでいるうちに、自然とこうなった感じなので、ただただありがたいです。

藤田:でも、お声掛けしておいてなんですけど、趣味でやっていたことをこうして仕事にすることに、不安や迷いはなかったですか?

すれみ:それはないですね。仕事にしたいと思って始めたことではないですけど、楽しんでやっていることでお金がもらえるなら、こんなにハッピーなことはないなと。大学を辞めてこの仕事に専念すると決めた時も、実はあまり深くは考えなかったです。

藤田:なかなかたくましいですね(笑)。

すれみ:むしろ辞めてからのほうが、「じゃあ同級生のみんなより頑張らないと」と意識するようになりました。

■「あるある」ネタの原点は、キラキラ女子へのうらやましさ?

藤田:ところで、ALICEYで連載を始めてから、さらにフォロワーが増えましたよね。今の時点で6万4500人超。Twitterを始めてまだ3年であることを踏まえると、これはすごい数字です。以前と比べて何か変化はありますか?

すれみ:一番の変化は、私自身がさらにモチベーションが上がったことですけど、こうして仕事にする前にツイートしたネタが、今になってリツイートされるようなことは増えたかもしれません。以前は「 #女子あるある 」だけじゃなく、「 #高校生あるある 」「 いるよね こんな奴シリーズ 」みたいなのもアップしていたので、そういう過去ネタにも注目してもらえるのは楽しいですね。

藤田:逆に、フォロワーが増えると、炎上などのトラブルは気になりませんか?

すれみ:多少あるんですけど、それだけ見てくれる人が増えたのかなと、前向きに考えています。それに、いわゆるキラキラ女子をディスったように見えるネタも多いですけど、そういう女子は意外と気にしてないですからね。「わかってやってるんだから、別にいいじゃん」って(笑)。

藤田:なるほど(笑)。そういうキラキラ女子ネタは、すれみさん自身がどこかで「うらやましい」と感じているからこその、いわばリスペクトの表れなのでしょうか。

すれみ:それはあると思います。決してバカにしているわけではなくて、愛を持って見守っている感じですね。
藤田:決してリアルが充実している人や、読モみたいな人たちになりたいわけではなくても、自分とは対極にある女子のことが気になったり、どこかうらやましく感じたりしてしまうことは、きっとみんなありますよね。すれみさんはそれをネタにして、多くの人に共感してもらうことで、キラキラ女子ではない自分を肯定したい部分があるのかも。多分それはすれみさんの作品をおもしろがってくれる人の中にも同じ思いがあって。とくにTwitterにいる人たちは、自己肯定感が低い人が多い気がしますし。

すれみ:あ、まさにそうだと思います。最近はInstagramでも「女子あるある」を上げている人が増えているんですけど、そちらはどちらかというとドストレートなキラキラ女子がメインなんですよ。

藤田: Instagramはキレイでオシャレな写真しか上げちゃいけない雰囲気があるから、時にネガティブだったり、鋭くえぐるような視点だったりするネタは、やっぱりTwitterウケが良いんでしょうね。

すれみ:そういう意味では、私はやはりTwitter向きなのかもしれません。あまのじゃくですから(笑)。

(後編につづく)

※現在、ALICEYでは、Twitterで活躍中のイラストレーターさん・漫画家さんを募集中! ALICEYいもむし女子部アカウント(@ALICEY_friends)で随時受付中です。プロ・アマ、自薦・他薦問いません。ご連絡お待ちしております。

(友清哲+ノオト)

<取材協力>さくらてらす五反田
アリシー 編集部
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アリシー編集部は、30代を目前に漠然とした不安を抱くも、なかなか一歩前に踏み出せない女性(=いもむし女子)に向けて、いつもの日常がちょっと豊かになるようなコンテンツを提案しています。きっと自分らしい生き方を見つけるきっかけになるかも。
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女性向けに情報を発信するWebメディア「アリシー」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。グルメやファッション、マンガ・エッセイなどアリシーの一部コンテンツは、姉妹サイト「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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