頼まれたら断れない…… 自分がどうすべきか判断するコツ
この記事は「アリシー」から提供を受けて掲載しています

頼まれたら断れない…… 自分がどうすべきか判断するコツ

あなたなら、どうする?
「頼まれると断れない」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。相手に感謝された時は嬉しい気持ちになる反面、時には「これ、私がやるべきだったのかな」と悶々とすることも。

今回は、そういった悩みに対して、正しく判断するコツを、人事コンサルタントで、コミュニケーションに関する講演やカウンセリング、書籍出版をしている増沢隆太先生に伺いました。

■増沢隆太さん紹介

株式会社RMロンドンパートナーズ 代表取締役社長で人事コンサルタント。コミュニケーション、キャリアに関する講演やカウンセリングを大学や企業で行うかたわら、謝罪の専門家としてメディアに出演しています。著書は『謝罪の作法』(ディスカバー携書)、『戦略思考で鍛える「コミュ力」』(祥伝社新書)など。

■断るor断らない? 判断基準はある?

――私自身も頼まれたら断れない性格なのですが、どの程度までが受けていいお願いなのかは、よくわかっていません。なにか判断する基準などはあるのですか?

まず、一概に頼まれて断わることが最適解ではないですし、だからといって、どんなお願いでも聞き入れるというのは違います。

そこで、一番に考えてほしいのは「自分がどうしたいのか」ということです。これは、何事にも常日頃から意識しておくべきことです。(増沢さん)

――具体的に、どういうことですか?

相手に喜んでもらいたい、自分が褒められたい、仕事としてお金が欲しいなど、色々ありますね。もちろん、相手が純粋にお願いしているのか、ただ利用しているだけなのか、それを感じ取る力も必要になってきますね。

■これは、利用されているかも?

――「友達から舞台に誘われたのに、当日に引っ越しの予定を入れられ渋々手伝った」という話を友人から聞いたことがあります。引っ越しだということは当日の待ち合わせ直前に知らされ、なんとか舞台には間に合ったけれど疲れから寝落ちし、観劇はほとんどできなかったそうです。

まず、本来は舞台を観る約束で、引っ越しを手伝うことは予定になかったわけです。相手にそれを認識させ、手伝うことが当たり前でないことを伝えるべきですね。

――途中から「これは対価もらってもいいのでは」と思ったけれど、言いにくくて飲み込んだと言っていました。しかし、事前に伝えられなかったチケット代の請求、ご飯も割り勘にされ、モヤモヤと家路に着くことに……。

どんな小さな労働でも対価をもらうことが当たり前ではありません。しかし、自分の善意だけで手伝える範疇を超えていると思ったら、相手にちゃんと言うべきです。まずは軽いノリでも「チケットくれる?」とか「ご飯ごちそうしてね」とか言ってみましょう。それで気を悪くする相手なら、その人は自分のことを都合よく思っていて、今後も同じようなことをしてきます。「今回はいいけど次はない」と伝え、距離をとったほうがいいかもしれません。

■仕事でやっていることをプライベートで頼まれたら

――SEをしている友人が、休日に先輩からPCの修理を頼まれ、電車で1時間かかる場所まで行ったそうです。しかし、話を聞いてみると電話やネットで調べれば済むような内容でひどい徒労感を感じ「報酬や交通費をもらってもよかったかな」とモヤモヤしたと聞きました。

これのポイントは、普段SEとしてやっている仕事の内容をプライベートで求められたことです。自分で「これは仕事だ」と思ったなら、事前に報酬などを提示してもよいでしょう。

――どのように伝えればいいのですか。

こういうケースでは、頼み事をしてくる人に悪意はないんです。ただ、頼みごとが相手の仕事に直結していることを知らないだけ。「自分の仕事はこれだから、やるならばお金がかかる」と教えてあげればいいのです。もし、それでも無償でお願いしてくるなら、断るのもアリ。受けるにしても「今回は特別」と、当然の対応ではないと伝えましょう。

■もしかしたら、新しい可能性が広がるかも?

――ほかにも「結婚式でイラストを描く」「インスタにあげたお菓子を作ってと頼まれる」など、ふとした時に頼み事をされるシーンって多いですよね。


これもあくまで「自分がどうしたいか」という考え方ありきですが、自分の趣味程度でやっていたことに実は価値があるかも? と気づくきっかけになるかもしれません。そんな観点も含めて、自分なりに納得できる答えを選ぶのがいいと思いますよ。
「頼まれたら断れない」とモヤモヤしている時には「自分がどうしたいか」をハッキリしていないことが原因のよう。相手や状況に応じた自分の判断基準をしっかり持ち、相手に伝えることで解決できそうですね!

頼み事でモヤモヤすることが多い人は、今回のお話を参考に、自分なりに納得できる答えを模索してみては?

(まにゃむ+どてらい堂)
まにゃむ
まにゃむ
ライターでバリスタでパティシエです。基本的に食べ物を作ること・食べることが好き。お店チェックも好き。スイーツ系からコーヒー、居酒屋までなんでもこい。趣味はストリートダンス。食べたカロリーはダンスで消費します。
ライターでバリスタでパティシエです。基本的に食べ物を作ること・食べることが好き。お店チェックも好き。スイーツ系からコーヒー、居酒屋までなんでもこい。趣味はストリートダンス。食べたカロリーはダンスで消費します。
女性向けに情報を発信するWebメディア「アリシー」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。グルメやファッション、マンガ・エッセイなどアリシーの一部コンテンツは、姉妹サイト「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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