これってセクハラ……? ひとりで悩まずに解決する方法を知ろう
この記事は「アリシー」から提供を受けて掲載しています

これってセクハラ……? ひとりで悩まずに解決する方法を知ろう

「オオゴトになりそう」とは思わないで!
「これってセクハラかも……?」そう思っても、周りの反応を見ると、オオゴトにするほどでもないように感じたり、声を上げるのが怖かったりで、うやむやにしている女性は多いのではないでしょうか。そこで今回は、職場の人間関係やストレス対策を、企業研修や個人講座などで幅広く解決に導いている、人間関係コンサルタントの岡田百合香さんにセクハラとなる言動の基準と対処方法を伺いました!

■どんなことが、セクハラにあたるの?

――どのようなものをセクハラと呼ぶのでしょうか?

意味合いとしては「性的な言動が行われることで職場の環境が不快なものとなったため、労働者の能力の発揮に悪影響が生じること」です。ここでの性的な言動とは、見た目に対する発言や、ボディタッチなどの行動がそれに当たります。しかし、受け止め方が人によって違うので「ここまでがセクハラ」と明確な線を引けません。

「スタイルが良いね」「口紅の色、似合っているね」というような発言や、仕事を教えてもらった時に、肩や頭を軽くポンポンと叩かれる行為など、不快に思う人もいれば、喜ぶ人もいるわけで、ここが難しいところなんです。

――確かにそうですよね。では、結局どうしたらいいのでしょうか?

自分の基準で「不快に思ったらセクハラ」だと決めておくといいです。例えば、あなたが「スタイルがいいね」と言われたとき、相手によって不快に思ったり、思わなかったりする場合があるかもしれません。同じ言動なのに、人によって差ができるのは、普段のコミュニケーションによるので、それは仕方ないのです。だから「この言動はセクハラ」と決めるのではなく「自分が嫌だと思ったからセクハラ」という考えでいた方がよいでしょう。

――セクハラに遭いやすいのはどのような人ですか?

言われたことに反論しないような大人しい女性にはその傾向が強いですね。好きでもないのに下ネタで一緒に笑っていれば「この人は大丈夫だ」と思われるでしょうし、身体を触られたときなどに何も言わなければ、相手はどんどんエスカレートしていくでしょう。

■ひとりで悩まずに、すぐ相談

――もしセクハラを受けたとき、職場の人に相談してもよいのでしょうか?
 
もちろん、相談してください。「オオゴトにしたくない」と、ひとりで悩んでしまう女性が多いのですが、それでは何も解決しないですし、心身の不調をきたしてしまいます。

信頼のおける上司や同僚、相談窓口があればそこに相談してもいいと思います。勇気を出して悩みを打ち明け、配置を変えてもらうなど具体的な対応をしてもらうのがよいでしょう。

――もし相手に直接「嫌だ」と伝えるなら、どのような言い回しが効果的ですか?

「このような行為は不快です。やめていただけませんか」「私はそういった話は聞きたくありません」と感情的にならずに毅然とした態度で伝えます。さらに相手にしないことです。とにかく、それ以上相手に付け入る隙を与えないように「NO!」という言動をしましょう。

また、「あなたがしていることはセクハラですよ!」と相手を主語にして言うのではなく「私は」を主語にして伝えると、より効果的でしょう。 

■セクハラから身を守るためには?

――セクハラを受けないための、うまいかわし方はありますか?

相手の気配を感じたら「では、この仕事は終了しましたので、次はどうしましょうか」というように、仕事の話をテキパキと伝え、サッとかわすのが良いでしょう。

「夜は毎日習い事に通っていて時間がありません」とか「毎日●時までに帰らないといけないので……」など、誘われた時の理由を作っておくことも大事です。「今日は、用事があるので」と曖昧に伝えるだけだと、別の日は大丈夫だろうと思い、何度も誘ってくる可能性があるので気を付けてください。

――セクハラを受けない自分になるためには、どうしたらいいのですか?

「この人は言うべきことは言う」と、印象付けておけば相手がズケズケと踏み入ってくることが減るでしょう。言いにくいと感じるかもしれませんが、曖昧な言動で相手を増長させる方が、その後の関係性や、あなた自身の精神衛生上にも良くありません。
曖昧でデリケートなセクハラの悩みですが、不快に思った時はその気持ちに従い、はっきりと伝えることが大事なようです。また、普段から職場で信頼できる人にコミュニケーションをとっておくのもよいですね! あなたを助けてくれる人が、きっと近くにいると思いますよ!

(吉川ばんび+どてらい堂)
アリシー 編集部
アリシー 編集部
アリシー編集部は、30代を目前に漠然とした不安を抱くも、なかなか一歩前に踏み出せない女性(=いもむし女子)に向けて、いつもの日常がちょっと豊かになるようなコンテンツを提案しています。きっと自分らしい生き方を見つけるきっかけになるかも。
アリシー編集部は、30代を目前に漠然とした不安を抱くも、なかなか一歩前に踏み出せない女性(=いもむし女子)に向けて、いつもの日常がちょっと豊かになるようなコンテンツを提案しています。きっと自分らしい生き方を見つけるきっかけになるかも。
女性向けに情報を発信するWebメディア「アリシー」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。グルメやファッション、マンガ・エッセイなどアリシーの一部コンテンツは、姉妹サイト「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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