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スマートスピーカー(AIスピーカー) Amazon Echoでできること

第31回 住まいをもっと豊かにする家具家電
「Amazon Echo」はスマートスピーカーの先駆けとも呼ばれるデバイスで、内蔵されたAIアシスタントによって対話を通してさまざまなアクションを実行することができる。その利便性から家庭での使用だけでなく、ビジネスシーンにおいても活用もされ始めている。この記事では、Amazon EchoとそのAIアシスタント「Alexa(アレクサ)」についての特徴、実行可能なアクションについてまとめている。

Amazon Echo(アマゾンエコー)とは

Amazon EchoはAmazonが販売するスマートスピーカーで、Alexa(アレクサ)と呼ばれる人工知能(AI)が搭載されたデバイスである。対話型の音声操作機能を持ち、声による指示で検索や音楽再生を行ったり、ニュースを読み上げたり、連携している家電を操作したりと、さまざまな返答・動作を行わせることができる。

今やGoogle HomeやLINE Clovaなどさまざまなスマートスピーカーが販売されているが、それらの先駆けとして誕生したのがこのAmazon Echoである。

AIアシスタントとは

そもそも、AIアシスタントとはなんだろうか。ひとことで表せば、「ユーザーとの対話を通じてタスクを判断・実行するシステム」と言えるだろう。

Amazonの「Alexa」、Appleの「Siri」、Googleの「Google Assistant」などがこれにあたる。その多くは高度な音声認識・言語処理技術により人の発した言葉を理解し、状況や前後の文脈に合わせたアクションを実行してくれる。

今まではキーボードで文字を打ち込んだり、マウスで操作したりしなければならなかったものも、AIアシスタントを活用すれば声だけで操作することができるのだ。

Amazon Echoシリーズの特徴

現在、Amazon Echoシリーズはスクリーンなしの「Echo」「Echo Plus」「Echo Dot」、スクリーンありの「Echo Spot」「Echo Show」の5種類が発売されている。それぞれのスペック、価格などは以下の表のとおりである。

詳しくは後述するが、Amazon EchoシリーズはWi-Fi接続が前提で、バッテリー駆動ではなく電源につないだ状態で使用する。スクリーンなしのモデルは専用の「Alexaアプリ」を通してセットアップ・機能拡張を行うことになる。

Amazon Echoが人気の理由

Amazon EchoはGoogle Homeと肩を並べる高性能のスマートスピーカーとして、幅広い世代から人気を得ている。特に高い評価を受けている3つのポイントについて、以下で解説してみよう。

高い精度で音声を聞き取れる

Amazon Echoは高性能マイクにより、部屋のどこから話しかけても応答が可能である。音声認識もGoogle Homeに並ぶ高い精度であるため、想像以上にノンストレスで快適な操作ができる点が大きな特徴だ。

Amazon music Unlimitedとの連携で音楽再生ができる

Amazonの音楽配信サービス「Amazon music Unlimited」と連携することで、月額980円(プライム会員なら月額780円)で約4,000万曲もの楽曲をいつでも聴くことができる。

最も安い「Echoプラン」なら、登録したAmazon Echo1台でしか再生できないという制約はあるものの、同様のサービスを月額380円で利用できる。

POPやロックから、カフェのようなジャズ、リラックスミュージックまで多様な楽曲が再生できるので、家庭やオフィスのBGMとして使用するのにおすすめだ。

スキルを搭載して機能を拡張できる

Amazon Echoは「スキル」と呼ばれるアプリをダウンロードすれば、応答できる機能を増やすことができる。日本版ではすでに400種類以上ものスキルが用意されており、追加すれば銀行の口座残高を聞いたり、電力の使用量を聞いたり、タクシーを呼んだり、牛丼を注文したりすることが可能になる。

スキルを追加して自分仕様にカスタマイズしていく、まさにスマートスピーカーの真骨頂とも言える点であろう。

Amazon Echoでできること

では、Amazon Echoで出来ることを見ていこう。まずは以下の「出来ること一覧」を見てほしい。呼びかけるだけで本当に多くのことが出来るのがわかるはずだ。

【Amazon Echoで出来ること一覧】
● 音楽・動画・ラジオの再生
● 音楽を再生する
● ラジオ・Podcastを再生する
● 動画を再生する(ディスプレイ付きモデル)
● さまざまな情報の確認
● ニュースや本を読み上げる
● 天気予報を確認する
● スポーツ結果を確認する
● 通話・音声検索・タスク管理
● 通話やメッセージ送信を行う
● 情報を調べる
● アラームやタイマーをセットする
● スケジュールやリマインダーを確認する
● リストを管理する
● 便利な機能
● 情報を通知する
● Amazonで買い物をする
● 外国語を翻訳する
● レストランやお店を見つける
● 料理の予約や注文をする
● 計算・単位換算をする
● スマートホームデバイスを制御する
● 定型アクションを設定する
● 被災地へ寄付をする
● 対話機能
● ゲームで遊ぶ
● 軽い雑談をする
● 拡張機能
● IFTTTと連携する

「アレクサ、音楽かけて」というように、「アレクサ、」と呼びかけた後に続けて特定の音声コマンドを伝えることで、上記のようなアクションを実行することが可能だ。

音楽を再生する

音声配信サービスを利用することで、音声操作で自分の好きな楽曲を再生することができる。Amazon Echoが対応している音声配信サービスは以下の通りだ。

● Amazon Prime Music
● Amazon Music Unlimited
● dヒッツ
● うたパス
● AWA

「アレクサ、音楽かけて」で適当な音楽を再生できるほか、「あいみょんの『マリーゴールド』かけて」と細かく指定する使い方、「いきものがかりの2005年の曲かけて」とざっくりと指定する使い方が可能だ。

ラジオ・Podcastを再生する

Amazon Echoはデフォルトで「TuneIn(チューンイン)」のネットラジオに対応している。スキル追加で「radiko(ラジコ)」にも対応可能だ。

TuneInは世界中で配信されているネットラジオを聴くことができ、ニュース、スポーツライブ中継、Podcastなど様々なコンテンツを楽しめる。ただし国内ラジオ局は多くないため、J-WAVEやTOKYO FM、NHKラジオなどを聴きたい方はradikoのスキルを追加することをおすすめする。

動画を再生する(ディスプレイ付きモデル)

Echo showまたはEcho Spotのディスプレイ付きモデルでのみ、Amazon Primeの動画を再生することができる。動画にいくつか候補がある場合は、手動での操作が必要になることがある。音声操作による動画の一時停止やコマ送りにはまだ対応していないようだ。

ニュースや本を読み上げる

デフォルトでNHKニュースの再生が可能、その他のニュースメディアはスキル追加により聞くことができる。またAmazon Echoは「Kindle(キンドル)」にも対応しており、購入した一部の電子書籍を読み上げることも可能だ。

天気予報を確認する

任意の場所・時間帯の天気予報を聞くことができる。自宅の住所を登録しておけば、デフォルトで登録住所の天気予報が聞けるようにすることも可能だ。また「Yahoo!天気・災害スキル」を追加すれば、雨予報時にプッシュ通知を受け取るようセッティングすることもできる。

スポーツ結果を確認する

特定の試合の結果や開催日時などを聞くことが可能。国内海外問わず、さまざまなスポーツやリーグ、チームを指定して結果を確認することができる。

通話やメッセージ送信を行う

Amazon EchoやスマホのAlexaアプリを通して、音声通話やメッセージ送信を行うことができる。これにより、スマホから自宅のEchoにメッセージを送ったり、離れたところにいる両親に電話をかけたりすることが可能だ。

スクリーン付きのモデルであれば、スマホ-Echo間またはEcho-Echo間でのビデオ通話にも対応している。

情報を調べる

調べたいことがあるときにAmazon Echoに尋ねれば、WikipediaやBingの検索結果から最適な答えを音声で返してくれる。高性能で強力なGoogleの検索エンジンを利用しているGoogle Homeには劣る面もあるが、基本的な事柄であればストレスなく使うことができる。

アラームやタイマーをセットする

アラームやタイマーも、声をかけるだけで設定することができる。アラームは時間指定のほか日付や繰り返し機能(平日のみなど)といった設定が可能。もちろん声での停止・スヌーズにも対応している。

スケジュールやリマインダーを確認する

Googleカレンダー、Apple iCloud、Microsoft Office365の3つのカレンダーのスケジュールを確認することができる。またリマインダーを設定することで、指定した時間に予定内容に関する通知をサウンド付きで受け取ることができる。

リストを管理する

予定やリマインダーとは別に、「買い物リスト(ショッピングリスト)」と「やることリスト(ToDoリスト)」の2種類のリストを管理することができる。登録した内容は音声での確認はもちろん、外出中でもスマホアプリから確認することができる。

情報を通知する

スキルを追加することで、さまざまなWebサービスの最新情報を通知させることが可能だ。例えば「JR東日本 列車運行情報案内」では電車の遅延や運休の際に通知させるようにしたり、「Yahoo!ニュース」では毎日指定した時間にニュースを読み上げさせたりすることができる。

また、「何かある?」と尋ねることで、時間、天気予報、本日の予定、簡単なニューストピックをまとめて聞くことが可能。

Amazonで買い物をする

Amazon Echoでは、音声だけでAmazonでほしいものを注文することができる。買い物リストに追加したり、過去に購入したものを再度購入することも可能だ。

音声によるショッピングは現在他社のスマートスピーカーでは対応しておらず、Amazon Echoのみで使用できる機能である。

外国語を翻訳する

日本語から外国語への翻訳が可能で、現在44種類の言語に対応している。ただし、外国語から日本語への翻訳は現状未対応だ。

レストランやお店を見つける

任意の場所や周辺店舗の住所、営業時間、電話番号などを音声で調べることができる。しかし検索の精度はあまり高くなく、周辺店舗の情報を尋ねると10km先の店舗情報を返してくるなど、使い勝手はまだ十分とはいえないようである。

料理の予約や注文をする

宅配を行っている店舗のスキルを追加することで、Amazon Echoから宅配を注文することが可能。支払いはAmazonアカウントで使っているクレジットカードがそのまま利用できる(Amazon Pay)。

ただし音声操作だけでは料理を見て選ぶことはできないため、やはりスクリーン上で確認できるEcho Spotなどが使いやすい。

計算・単位変換をする

四則演算や割合、ルートなどの計算、単位の変換も音声で簡単に確認することができる。

スマートホームデバイスを制御する

スマートホーム対応の家電機器(Phlips Hueの照明、スマート家電コントローラ、スマートプラグ、ルンバなど)を音声で操作することができる。

日本では音声操作に対応したスマートホーム家電が少ないのが現状だが、スマート家電コントローラを利用すれば赤外線リモコン式の家電製品を音声で操作できるようになる。すでに自宅にある家電製品がスマートホーム対応でなくても、これさえあれば声で操作が可能になる。

参考リンク:スマート家電コントローラ|Amazon

定型アクションを設定する

「リビングの照明をつけ、エアコンを起動し、ニュースと天気予報を読み上げる」といった複数の動作を、1つの音声コマンドでまとめて実行することができる。

定型アクションのきっかけとなる音声コマンドは自由に設定が可能。時間指定での実行やスマホでの遠隔実行もできるので、朝の忙しい時間や出先での消灯・鍵かけなどに応用できる。

被災地へ寄付をする

「日本赤十字」のスキルで、現在受け付けている支援先へ寄付・義援金を送ることができる。支払いはAmazon payを利用して行う仕組みで、基本的にはAmazonでクレジットカード登録さえしてあればすぐに寄付可能である。

参考リンク:日本赤十字スキル|Amazon

ゲームで遊ぶ

Amazon Echoを使ってじゃんけんやなぞなぞ、百人一首などのゲームを行うことができる。アメリカでは「Amazon Echo Button」というボタンが発売されており、クイズの早押しなどパーティーゲームとしての利用も可能なようだ。日本での発売は現状未定である。

軽い雑談をする

Amazon Echoに話しかければ、ちょっとした会話を楽しむことができる。ときにはジョークを交えたひとことが返ってくることもあり、機械ながらにあなどれない一面もある。

IFTTTと連携する

IFTTT(イフト)は「If This Then That」の略称で、さまざまなWebサービスを連携して利用できる仕組みである。このサービスを使うことでAmazon Echoに話しかけた内容をTwitterやFacebookで投稿したり、LINEやGmailで送信したりすることが可能になる。現在では350種類以上ものサービスが登録されている。

Amazon Echo以外のAlexa対応スマートスピーカー

純正のAmazon Echoのほかに、他社からもAlexaに対応したスマートスピーカーが発売されている。基本的な性能や操作方法はAmazon Echoと同様だが、それぞれが使用するシーンに特化した形状を有しているのが特徴だ。

アンカー「Eufy Genie(ユーフィジェニー)」

モバイルバッテリーやワイヤレス充電器、スピーカーなどで知られているアンカー(ANKER)から、Alexa対応のスマートスピーカー「Eufy Genie(ユーフィジェニー)」が発売されている。使用できる機能は純正品と変わらないものの、価格が4,000円台と安価なので手に取りやすいのが特徴的である。

参考リンク:Eufy Genie|Amazon

アイボックス「Ellipsis(エリプシス)」

イギリスのオーディオメーカーであるアイボックス(i-box)は、キッチンでの使用を想定したAlexa対応スマートスピーカー「Ellipsis(エリプシス)」を発売中だ。ケーブルレスの非常に小型なボディ、コンセントに取り付ける形で利用できるため、キッチンスペースを圧迫することなく活用することが可能である。

参考リンク:i-box Ellipsis

Amazon Echoの使い方

Amazon Echoの使用を開始するにあたり、用意するものは以下の通り。

● Amazon Echo本体
● Amazonアカウント
● Wi-Fiアクセスポイント
● スマートフォン・タブレット・Wi-Fi接続可能なパソコン
● Amazon Alexa アプリ

Echoのデバイス設定はWi-Fiを経由して連携する仕組みになっている。Echo本体にはLANケーブルを接続することができないため、Wi-Fiにアクセスできる環境は必須である。

スマートフォン、タブレットでセッティングを行う場合はアプリをインストールした後、アプリの指示に沿って設定を進めれば難なく完了する。パソコンの場合は、Amazon Alexa設定の専用ページから行う。

スクリーン付きのEcho SpotまたはEcho Showの場合は、アプリを用意せずにスクリーン操作だけでセットアップをすることができる。

Amazon Echo本体の操作

Amazon Echoは音声による操作以外にも、本体のボタンでも以下の操作を行うことができる。

● 音量の操作
● マイクのオン・オフ
● Alexaを起動する

ボタンでAlexaを起動したときにはウェイクワード(「アレクサ、」という冒頭の呼びかけ)は不要で、すぐに音声コマンドを伝えればアクションを実行させることができる。

報告されているAlexaの誤作動

徐々に家庭に広がりつつあるAmazon Echoだが、世界ではAlexaの誤作動による予期せぬ弊害が報じられている。今までにみられた誤作動について、以下で紹介する。

商品を誤発注した

Amazon Echoを操作するのはスマホやパソコンを操作するよりもはるかに簡単であるため、子供が親の真似をして勝手に商品を注文してしまうという危険性がある。

ある報道によれば、小さな女の子がAmazon Echoに「私にドールハウスをちょうだい」と話しかけたところ注文が成立してしまったというトラブルが実際にあったとのことだ。

話はここにとどまらず、この事件をニュースで報じる際にアナウンサーが読み上げた「アレクサ、私にドールハウスを買って」という言葉に視聴者のAmazon Echoが反応し、次々と注文し始める事態に至ったという。

現在では音声注文を完全にオフする機能やパスコード追加により意図しない注文への対策は施されてはいるが、目で見て確認できるスマホやパソコンと違い、認識ミスを完全に対策することは難しいだろう。

参考リンク:Amazon’s Alexa started ordering people dollhouses after hearing its name on TV|The Verge

突然笑い出した

アメリカでは、「呼びかけていないのに突然笑い声を上げる」という事例も多数報告されている。

Amazonはこの事例を「ごくまれに”Alexa, laugh(アレクサ、笑って)”と聞き間違えるためで、この呼びかけでは起こらないように変更した」と原因と対策を報告しているが、「無音状態(呼びかけをしていない状態)で突然笑い出した」ことの原因については触れていない。

参考リンク:Amazon Alexa's creepy, spontaneous laugh is weirding people out|Mashable

参考リンク:Amazon reveals why Alexa is randomly laughing and creeping people out|Mashable

オリジナル昨日を搭載したスマートスピーカーで生活を変える

Google Homeは音楽再生からニュース・天気予報の確認、スマートホーム家電の操作、ちょっとしたおしゃべりまで、呼びかけひとつで実に多彩な動作を行うことができる。特にスマートスピーカーを介した音声通話はAmazon Echoならではの機能であり、ハンズフリーで通話を楽しみたい方には特におすすめしたい。Amazon Echoで今より便利で豊かな日常を味わってみてはいかがだろうか。

※画像はイメージであり、紹介している商品とは異なります。

Webメディア「éditeur」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。一部コンテンツは、「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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