「生理的に無理」、異性にそう思われているかもしれないあなたが
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「生理的に無理」、異性にそう思われているかもしれないあなたが

第48回 見直してモテ度アップ!40男のNG集
「生理的に無理」。なんて辛辣な言葉なのだろう。男女ともに言われたら間違いなく傷つくワードであるが、世の中には日々絶えずこの「生理的に無理」現象が起こっている。単に相手への苦手意識を表す言葉としてだけでなく、その現象により困りはてているひとがいるのも事実。もしかしてあなたが?そうでないことを確認するためにも、今一度言葉の意味と対策をチェックしよう。

生理的に無理という状態は論理を超えている

「生理的に」と言っているくらいだから、そんじょそこらの理由で無理と言っているわけではないだろうと予想がつく。そう、むしろ説明がつかないほどにとにかく無理である、つまり拒否反応に近いものが発生しているということで使われることが多いようなのだ。

生理的とは

生理的とはそもそもどういう意味なのだろう。調べてみると、
「生理的」とは「1.からだの機能や組織に関するさま。2.理屈ではなく本能的であるさま。」(大辞泉)
とあり、この場合、主に2.の意味で使われていると考えられる。

「生理的に無理」という言葉の意味は

では「生理的に無理」とはどのような意味を持ち、表現されているのだろうか。まずは前述のとおり、理屈ではなく本能的に無理なさまが「生理的に無理」。女性が多く口にするのが、「言葉にならない嫌悪感」だったり、「理由は言えない気持ち悪さ」だったり、その程度は「遺伝子レベルでの拒否反応」(必ずしも遺伝子的な根拠があるとは言えない)と表現されることがある。言葉で説明できる理由があることに対しては「生理的に無理」といった言葉を使わない傾向にあるのだ。

反対に、運命的な出会いも遺伝子レベルのつながり

「生理的に無理」現象の逆もある。裏を返せば、理屈でなく本能的に好意を持たれることも十分にあり得るということだ。一目惚れしてしまった相手は、本当に遺伝子レベルで運命の相手なのかもしれない。
男性は科学的にみると、顔立ちがシンメトリーな女性、ウエストとヒップの比率が0.7の女性を本能的に魅力と感じるというような研究も。相手に魅力を感じるのには少なからず遺伝的な要素が関わっているのだ。

関連リンク:男性はウエスト・ヒップ比7:10に惹かれるという研究(英語)

「生理的に無理」な人を、男女はどのように判断しているのか

「生理的」は基本的には個人の反応であるので厳密にはいえないが、「好む」「好まない」を、男女別にどのように判断しているのかを探ってみた。

男性の判断傾向

男性は女性に出会って6秒で、その女性を恋愛対象かどうか見極めると言われている。またリアルな判断基準で言えば、恋愛対象として「一晩一緒に過ごしたいと思うか?」で判断する人も。

女性の判断傾向

女性が選ぶ男性のポイントは狩猟採集時代から変わっていないといわれている。「運動神経があり、体力がある」=「狩猟が上手」となり、「生き残れる」=「人気」といった方程式だ。ずばぬけた才能がある人間に惹かれるのもこういう理由。女性は、男性に対して「この人と一緒に子供を育てたいか?」で恋愛対象かどうかを判断している人もいる。

女性が好む男性は右手の指をチェックすることで分かる

男性ホルモンのテストステロンが多い男性は、堂々と振る舞い、リーダーシップを持ち、好戦的だといわれている。このテストステロン、分泌が多いと薬指が長くなるそう。もてている社内の男性を怪しまれない程度に観察してみよう。

「生理的に無理」の決め手となる要因 

本題に戻り、「生理的に無理」の原因はずばりこれ!というものをピックアップしてみた。男女ともに、この「生理的に無理」現象は起こるため双方注意していただきたい。

男性が相手を判断する際の要因傾向

男性が女性に対して生理的に無理と感じる例。もしかしたら、「あ、こんな経験ある・・・」という人もいるかもしれない。

「生理的に無理」の決め手となる要因 ①臭い

人の体臭には『HLA遺伝子』という情報が組み込まれているといわれている。男女間ではHLA遺伝子の系統が近くないもの同士の性交渉の方が、免疫能力が高く丈夫な子孫が残せるのだが、人は、無意識のうちに相手の体臭で、自分と合う遺伝子の持ち主かどうかを判断しているというのだ。人によりにおいに好みがあるのはこのような理由からだといわれている。ワキガなどももしかしたら進化の過程で身についた特性なのかもしれない。
香水などの人工的な香りは、判断を鈍らせるので、ほどほどに。

「生理的に無理」の決め手となる要因 ②顔や容姿

肌がボロボロだったり髪の手入れが雑、など、女性としての意識を感じられない面だったり、太っていていかにも生活習慣の悪さを感じてしまう・・・そういう女性が生理的に無理と言われてしまうようだ。ちなみに、痩せていればいいというわけではなく、少しふっくらしている方が好みだとか、痩せていて不健康に見える女子には惹かれないという男性陣の声も多い。太り方にも問題があるようだ。なんとも人間は身勝手なものである。

「生理的に無理」の決め手となる要因 ③清潔感のなさ

清潔感は非常に人の習慣や性格によって左右されるポイントのひとつである。メイクが適当、部屋が汚い、ムダ毛の処理が甘いなど、男性は女性に求めている理想が高いことが多いので「無理」と感じてしまうことも。汚れたイメージがあり、皺のついた服を着ている、着古した洋服を着ているなど、男性に比べ少ないが女性も清潔感のない人もいるようだ。

「生理的に無理」の決め手となる要因 ④話し方

見た目や清潔感が普通でも、「生理的に無理」現象は起こる。意外と多いのがこの「しゃべり方」パターン。例えば、「男友達などに対してお前呼ばわりする」「汚い言葉を使う」「とにかく頭が悪そうなしゃべり方をする」など。ギャルが流行っていた時代がまだまだ抜けだせないのだろうか。言葉は目に見えないマナーというように、自分の言葉遣いも改めて振り返るいい機会である。

「生理的に無理」の決め手となる要因 ⑤ふるまい・態度

ほかにも「生理的に無理」現象は、小さなことでも頻繁に起こるものだ。人によって許容できる範囲が違うためすべてにおいてそうとは言えないが、例えば、がさつ、ぶりっ子、男性に媚びる、占いや、健康オタクでドはまりしている、勘違い女、笑顔がない女の子、イケメンにしか興味を持たないミーハー、ゴシップ好きで噂話をよくする、所帯じみた生活臭、色気がない、男性の輪にズカズカ入ってくる、若作り、高圧的、マイナス思考、うるさい、落ち着きがない、などである。

注目すべきは、「笑顔がない」「マイナス思考」といったような一見控えめな印象に見られがちな傾向も上がってきていること。「うるさい」や自己主張の激しい面に対してだけでなく、その逆のパターンも無理だと感じる男性が多いようだ。
筆者の周りのリアルな声としては、「あまりに自分の意見がない人は何を考えているかわからない」「自分ではかわいくないと言っているのにSNSに自撮りをたくさん挙げている人。遠回しにアピールするくらいなら現実で頑張ればいいのでは」「うるさい、落ち着かない人がそもそも無理」「若作りとわかる濃すぎる化粧は見ていてつらい」などがあった。参考になるだろうか。

「生理的に無理」の決め手となる要因 ⑥品がない

「ありのままの自分」を表現していくことが徐々に認められてきている今日でも、マナーは守るべきもの。
「下品な言動が多い」、「平気で下ネタなどを口にする」女性は男性的にも「引いて」しまうことが多いようだ。他人に見られている中で平気で品のないことをする女性には、「自分はどう見られているんだ・・・と思わず考えてしまう」といった男性の声も。

女性が相手を判断する際の要因傾向

同様に女性は男性をどう判断しているのだろうか。傾向をみていこう。

「生理的に無理」の決め手となる要因 ①臭い

男女問わず、においは同じ空間にいればわかってしまうものだし、すれ違った時や一言交わしただけでも、ふとした瞬間に「あっ、におうな・・・」と思われてしまう。においの発生の原因はいろいろあるが、加齢臭(オヤジ臭)、タバコを吸っている、体臭がキツイ、不潔にしているために体臭が強くなってしまう、など。
一番NGなのは不潔にしていること。人間は強い子孫を残せるかどうかをにおいで判断する傾向があるので、不潔なにおいは本能的に嫌がるようにできているのだ。

「生理的に無理」の決め手となる要因 ②顔や容姿

顔や容姿も、変えられる部分とどうしようもない部分があるのは確かである。耳が痛いかもしれないが女性陣からは、ハゲている、中年太り、毛深い、ニキビが多い、などの声が上がっている。

「生理的に無理」の決め手となる要因 ③清潔感のなさ

容姿の問題以上に、清潔感に欠いた身なりでは人にいい印象を与えることはできない。むしろ相手とのコミュニケーションを妨げてしまうだろう。具体的には、髪型に清潔感がない、フケが肩に落ちている、ヒゲが青い or 剃り残しがある、爪の手入れがされていない、爪が長く伸びている、爪の中が黒ずんでいる、爪を噛む癖がある、汗っかき、鼻毛が出ている、ヒゲのような産毛が生えていたりする、などである。

衛生的に保つことは傷口から感染を防いだり、周囲に対しても菌をひろげないようにしたりするために、個人がわきまえるべきマナーである。徹底しなくても、毎日鏡をよく見てみることもひとつ。今まで気づかなかった、自分をよりよく魅せるためのヒントがあるはずだ。

「生理的に無理」の決め手となる要因 ④話し方

女性にとって、男性の魅力を感じる大きな要素のひとつに「声」がある。異性の声にセクシャルな魅力を感じる女性も多いのだとか。そんな観点から生理的に無理な男性とは、
かん高い声、乱暴な言葉づかいをする、早口でペラペラしゃべる、などである。

コミュニケーションをとるうえで重要な話し方。今一度、自分の話し方や話しているときの相手の表情を気にしてみよう。相手が困ったような表情など違和感がある顔をしていたら、話を聞いてくれないのは自分に原因があるかもしれない。ほかの人に自分のしゃべり方の印象を聞いてみるのもいい。話し方や対応ひとつで仕事が上手くいくことさえあるのだから試してみる価値があるだろう。

「生理的に無理」の決め手となる要因 ⑤ふるまい・態度

ここまでなかなかの「生理的に無理」現象を見てきたが、ここまではなんとかクリアできた人も多いのでは。「清潔にはしているし、しゃべり方も仕事上気を付けている。」そんな人も次の項目には注意が必要だ。
例えば、レディーファーストじゃない、九州男児(封建的な傾向がある。*もちろんすべての人ではない)、他人を見下すような言動、しゃべり方が偉そう、何ごとも上から目線、ケチ、ズルをする、ネガティブな発言が多い、お節介しすぎる、買い物で値切る、などである。女性は細かいところまで見ており、男性としての質を判断しているのだ。


女性をエスコートできない男性なんてとんでもない、という声があるのも確かだが、それよりも「見下すような言動」「上から目線」など、会社でのくせや自分のポジションに甘えて自分の言葉に出ているケースはないだろうか。相手をバカにするような言動は絶対にNG。威厳があることやリーダーシップとはまた別問題だ。
「ケチ」「買い物で値切る」などは、金銭感覚的に細かい=性格も細かい、器が小さい、とみられがち。女性の前ではそういったふうにみられることも考慮して、お金を払う場ではすこしおおざっぱにしておくのがベター。

「生理的に無理」の決め手となる要因 ⑥品がない

40代の男ならば、いや、いくつになっても男は、女性からあこがれの存在でいたいもの。いわゆる「いいおじさま」と言われている芸能人にはみな品があるファッションや表情、言動を兼ね備えていることはおわかりだろう。品がない、と言われてしまうオジサマ方には次のような例がある。(いやらしい目で)ジロジロみる、いちいち距離が近すぎたりすぐ背中や肩に触れたりする、汚らしい音を立てながらものを食べる、マナーが悪い、などである。

食事中のクチャクチャという咀嚼音は、男女ともに「生理的に無理」現象の上位に挙がってくる。マナーとしても当然のNG行為。基本的なマナーは身に付きつつある若い世代に比べ、残念ながら中高年に多いのも特徴だ。

同性に対して、生理的に無理と思われているかもしれない

「生理的に無理」現象は何も男女間に限ったことではない。同性にもそう思われている可能性があるのだ。まったく気にしたことがないという人はそういった視点があるということだけでも知っていると役に立つ時がくるかもしれない。

生理的に無理と思われている人との付き合い方

自分に対して「生理的に無理」と思われているなぁと引っかかっている人と、どうしても行動を共にしなければならないこともあるだろう。そんな時はどのように考えていけばいいだろうか。方向性としては2パターンあるだろう。「割り切る」か「直す」かだ。

1. 仕方ないと割り切る

まずは「割り切る」方向性だ。なにせ、容姿や体質のこと。どうしようもないことに対しては割り切るしかないだろう。何も悪意を持ってそうなっているわけではないのだ。世の中には合う人と合わない人がいるのも現実だ。必要以上に自分を責めるこることはない。堂々としていればいいのだ。

2. 直す努力をする

もうひとつの方向性は「直す努力をする」だ。言葉遣いや行動、マナーなど、直せる余地があることもたくさんある。もし自分でなんとかしようと思える場合は、直せるところのみにフォーカスして注意していこう。次、違う人に同じことを思われないようにすることが目標になるが、日々意識し続ければ、周囲も地道な努力をわかってくれるだろう。

臭い

におい対策は誰でもできて比較的簡単だ。体を清潔に保ち、体臭をデオドラントスプレーや控えめな香水で抑えるだけでかなり変わるはずだ。
口臭対策には、舌の汚れを落とすのが効果的。口臭の約60%は舌の汚れが原因と言われている。舌に細菌や食べかすが付着した結果、舌苔が発生し、口臭がきつくなるのである。昼休みの後に歯磨きをすることで、リフレッシュにもなるので、舌の汚れも一緒に落としてしまおう。
たばこのにおいは独特で、落ちにくいのですべて排除したいなら禁煙することをおすすめするが、吸った後ガムやタブレットを噛むことや、「たばこのにおいも消臭できる」「においがつくのを抑える」といった効果がある衣類用スプレーもかなり活用できる。 
自分では気づかないかもしれないが、老廃物を排出するための汗腺の発達や唾液の量は年齢とともに減少し、同じようにしていては若い頃より「においやすくなっている」という現実を忘れてはならない。

顔や容姿

顔の姿形を変えるのは難しいが、落胆するのはまだ早い。努力次第ではなんとかなることもたくさんあるのだ。
例えば、ニキビ対策。男性向けにニキビを予防してくれる化粧品もある。ひどい場合には思い切って皮膚科に行くのがおすすめだ。
痩せるために、運動や筋トレをするのも、相手に与える印象が変わり、健康面でも効果をもたらしてくれる。特に姿勢が悪いとおなかがたるみやすく、また相手に暗いイメージを与えてしまう。その逆で、姿勢をよくすると気持ちが前向きになり、痩せやすくなるといったデータもあるので、いまから背筋を伸ばしてみよう。育毛対策は近年研究が進んでおり、医薬品が売られており、医療機関の介入でAGA治療なども行われている。

清潔感をだす

これまでのべてきた通り、清潔感はマナーの面でも重要なポイント。においや服装など、今一度振り返り、自分にできそうなことから始めよう。

落ち着いた話し方

もともと高い声を無理に低くする必要はないが、落ち着いたトーンを意識してみよう。なんでもない言葉でも、詰めかけるように話すと相手に圧迫感を与えてしまうほど、声のトーンやペースは影響力があるのだ。乱暴な言葉づかいも、癖になっている人が多いかもしれないが、相手にいい印象を与えつつスムーズにことを進めるためにもやめてみよう。

ふるまい・態度を正す

個人の振る舞いは、その人の経験や環境がモノを言うといっても過言ではないかもしれない。背伸びをして無理に演出することはないが、やはり異性や目上の人にはよく見られたいもの。落ち着いた態度は「頼りがいがある」「優しそう」といった印象を与えられるので仕事の面でも有利だ。

品をあげる

人の品格とは、簡単に変えることができないように見えるが、実はちょっとしたことから自分の意識を変えることができる。ちょっといいスーツを着てみる、名曲と呼ばれる音楽を聴いてみる、格式の高いフランス料理のお店に行ってみる。品の良い香水をつけてみる。「品」のある場所には、自然と同調した人が集まるものだ。観察してみるのも勉強になるだろう。情報にあふれた社会では「品」を知るのは案外難しいことではないかもしれない。

生理的に無理だと感じてしまう相手と上手に付き合い、対処する方法は

自分がどうしても「生理的に無理」と感じてしまう相手と付き合わなければいけない時もあるだろう。自分が日々苦しまないためにも対処法を心得ておこう。
ひとつの対処法としては、その相手を褒めたり、指摘したりすることを一切しないことだ。関心をあまり示さないことが重要だ。気にするとどんどん気になってしまうのが人間だ。なにせ理由のない嫌悪感だ。だから、「なぜ嫌い?」「どこが嫌?」という理由探しはやってはならない。自分の脳に刻まれてしまい、さらに嫌悪感が増してしまう可能性がある。

生理的に無理な相手が上司の場合は

「生理的に無理」現象が多発する上司もいるだろう。無論、かかわることを避けられない相手だ。

生理的な無理な人との結婚は可能か

結論から言うと、「生理的に」無理というのは本能的なものであり、残念ながら年をとっても変わることはほとんどないという。一方では人間には慣れというものがあり、ある程度のことなら目をつぶることができるという考え方もある。結婚とは毎日の積み重ねであり、苦労であり、幸せな面ばかりではない。そういった相手との結婚を考えているのだとしたら、まずは信頼のおける人間に相談し、思慮を重ねることをおすすめする。

「生理的に無理」というだけで離婚は可能なのか

これまでの情報からもわかる通り、ケースバイケースではあるが、相手に生理的に無理と言われてしまった場合、復縁はかなり難しいと考えられる。自分が困っている場合は別居するといったことを考える人も多いようだ。これは当然のことながら法で規定されるような理由ではないので、慰謝料の請求はできない。


「生理的に無理」と一言で言ってしまうこの言葉の背景にはこれだけの考えることがあるのだ。いづれにしても近くにいる人にはお互いに思いやりを持って接していきたいものだ。

Webメディア「éditeur」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。一部コンテンツは、「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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